エアガンターゲットの製作6


そんなわけで、ここからはバージョン2の製作編になります。
全体のシステム自体はそのまま継承するとして、バージョン1から改善したい点については以下の通り。

@ストッププレートの周り(無反応エリア)を無くしたい。
Aブザー前のコールを導入したい。
BHIT判定表示のLEDを見やすくしたい。
Cやっぱりスタンダードプレートにもセンサー付けたい。

@は、バージョン1のストッププレート周りにあったフチ部分を無くしたい、という意味。
当たった音はしたのにセンサーが反応しない、というのはやはり盛り下がってしまうので。
Aは、ブザー前の掛け声「Are you ready?」「Stand by!」を導入したい、ということ。
Bは、そのまま
Cは、かねてからの計画を実行したい、ってことですね。

というわけで、まずはこれを購入。

セルクル用敷板


セルクル用敷板と呼ばれるもの。
ケーキとか作るための道具ですね。
これをどうにかしたいわけですが、問題は固定方法。

ここで公式がどうなっているのか調べてみると、上部に2ヶ所の穴が開いていて そこをスタンドに引っ掛ける・・・らしく。
実際、既に穴を開けてある板が エアガンターゲット用として売られていますねぇ。
HIT判定を音?で拾っているようだし、なるほどなるほど。

しかしせっかくオリジナルで製作しているのに 公式と全く同じでは面白くない(?)ので、
こちらはショックセンサーでの判定方式を取り入れてみたい。
板の固定方法さえどうにかなれば、その引っ掛け穴を無くす事が出来て 疑惑の判定も減るのでは?と。

とはいえショックセンサーってどうやるんだ?ってとこですが、一般的なのは圧電素子(ピエゾ素子)を使ったもの。
それ自体は在庫もあるのですが こういう使い方は経験不足なので、ここはおとなしくキットを購入することに。
で、見つけたのがこちら。

ワンダーキット ショックセンサー キット SH-09

共立プロダクツさんのワンダーキット ショックセンサー キット SH-09。
共立さんといえば、バウムクーヘン焼き機のときのDCモーターコントローラでもお世話になりました。

説明文によると、「床に落ちたクリップの振動や衝撃を検知 センサーで振動を検知してリレーが動作します。」ってまじかすげぇ。

問題は、このセンサー部分にあの大きなセルクル板を張り付けた時にどの程度の衝撃を感知するのか、って点です。
まあ他に道は無さそうなので、とりあえず購入して とりあえず組み立て。

組み立て

サクッと。
ここでちょっと機能を簡単に説明しましょうか。
基板中央手前の3つの端子が出力。
反応していない間のみ、導通するのがNC−CO間。
反応した時のみ、導通するのがNO−CO間。
二つのボリューム抵抗の左側が感度調整用。
右側はタイマー時間設定用です。
タイマーとは、反応があってから リレーがONし続ける時間のこと。(タイマーモード)
0.6〜30秒の設定が可能のようです。
もちろんずっとリレーをONし続けることも可能で、(ホールドモード)
タクトスイッチを押すとリセットされます。
タイマーモードとホールドモードの切り替えはスライドスイッチで行います。

とまあ自分が盛り込みたかったアイデアをほとんどこのキットが解決してくれるので、言うことナシですわ。

で、さっそく適当に電池を繋いで動作確認したところ、これがまた驚きの高性能。
感度もかなり幅広い調整が可能なようだし、ほんの極僅かな振動すら拾えます。こりゃすげぇや。
で、手持ちの圧電素子をセルクル板に接着剤で貼り付けまして、仮接続して反応をみたところ問題なさそうな感触。動画は無いけど。
これならなんとかなりそうだと踏んで、筐体等、他部品の加工を進める事にします。

基板を収納するケースは安定のタカチ製。

ケース

まあそりゃあ金属製のケースの方が頑丈でしょうけどね、ええ。何しろ予算がね・・・。
んで、このケースはターゲットのすぐ下に設置する構想なので、HIT判定のLED表示も、ここに収めます。
用意したのは百均のこのLEDライト。

LEDライト

バラシて、リフレクタとかそのへんだけを取り外します。
で、ケースの蓋のほうに穴をあけまして。

接着

ここにHIT判定LEDを固定しようというわけです。
そしてさらに、夜間競技を想定して、ターゲットを照らし出す照明LEDも追加しようと思います。

ヘッドライト

これまた百均で捕獲したLEDヘッドライト。
角度調節できる機構は流用しつつ、ケースに固定したい。
で、その他にも ポール(イレクターパイプを使用)に設置するためのジョイント部品や、
上記照明用のON/OFFスイッチ、システム連動/独立の切り替えスイッチを追加し、
さらにセンサーや、システム本体との接続部分をコネクタ化したりしてこんな感じに。

センサーユニット


センサーユニット

キットの標準のリレーは1回路分しかないタイプなので、ここは2回路タイプのリレーに交換します。
システム本体へ返す信号用と、HIT判定LEDの表示用に使うためです。

とまあそんな感じで、お次はセンサーとかそのへんを。


まだ続くよ。





 ←PAGE5へ戻る  ◆製作室へ戻る◆  PAGE7へ進む→