ハイパーバズーカの製作4



さて次は、トリガー&グリップ部分の製作に入っていきます。

まずグリップやら何やらを本体に固定する部分ですが、ここはかなり堅固に作らないといけません。
というのもこのハイパーバズーカ、片手持ちがデフォなのですね。
本編でも2丁持ちとかやってたし、左手用のサブグリップ的な部品はないのです。
つまりこのグリップのみでぶん回しても壊れないくらい頑丈でないといけない、と。

実のところ、グリップ部分はおもちゃのピストル的な物をバラシて流用すればいいや〜と
楽観的に考えていましたが、プラスチック製なんてムリムリ。
さらに言うと、PAGE1のセクション分けの写真を見てもらえばわかる通り、もっと角ばった形状をしてるんですね。
トリガーもメカっぽいデザインだし。

さてどうしたもんか。

で、色々と試行錯誤した結果、こんな感じに。



呼び径75の塩ビパイプ固定金具で中継部の両端を締め上げて、2枚の鉄プレート(以降、ベース板)で挟み込む、と。
変な形の白い板はトリガーと芯棒をリンクさせる部品。
その右の四角い部品が、グリップになります。
この部品は何かと言うと、折れ曲がって使い物にならなくなったイベントテントの足。
何かに使えればと思って取っておいた自分えらい。
材質はアルミで、中空になっているので中に前述のリンク棒を内蔵させることができます。



適当な長さに切った後、本体に対して少し傾けるため端面を10°斜めに削ります。
さらに鉄板をまたぐように、写真のように切り欠きを入れます。

そしたら次に、リンク棒をどうにかしましょう。
この部品、元の素材は“棚受け”と呼ばれる商品。
素材の曲線部分をそのままトリガーに使えないかと買っておいたものなのです。
しかし実際は、上述のように四角っぽいトリガー形状をしている事がわかったので
バッサリとカットして、ただのリンク用の棒として使います。
そんなわけで、こんな形に。



バッサリと。
これがどのように芯棒とリンクするかというと、こんな感じに。



芯棒の切り欠きの中にリンク棒を差し込むだけ、という単純さ。
さらにこれが、グリップの中に納まります。



う〜ん、すっきり。

お次はトリガー部品の製作。
例の写真でわかるとおり四角っぽい形状をしているわけですが、まあ加工の簡単なプラケースでいこうか。
というわけで、写真はないですが定番のタカチのプラケースでちょうどいい大きさの物を調達。
先ほどのグリップをバラシて、ケースが入る大きさの穴を開けます。



あまりピッタリ過ぎてもユルユル過ぎてもダメ。ゼッタイ。



で、ここからトリガーのスムーズな動きを追及していくわけですが、正直、イマイチな出来になりました。
時間がなかったのでこのまま突き進みましたが、もっといい方法があるはず。

まず真っすぐトリガーを引けるように、ピンを用意。



と言っても、長めのキャップボルトを切っただけ。
ここにスプリングを通して、


トリガーが戻るようにしてやろう、と考えまして。
これを差し込むトリガーケースには、アルミのパイプを用意。



このケースのグリップ側にも穴を開けます。
ピンを通す穴(3ヶ所)と、裏板との固定穴(2ヶ所)。
裏板というのは、ケースに固定してグリップから飛び出さないようにする引っ掛けの板の事。
下の写真では、グリップの中に入っていて全く見えてません。



アルミパイプはケースに固定。
接着剤とか色々試しましたが、結局ホットボンドで。
固体化した後でもちゃんと肉厚を保てるパテのようなものが理想的かと。
このグリップ内部にスプリング付きのピンを仕込んでやろう、という作戦なのです。



1本だけ差してみた。
裏板が見えてますね。
グリップ周りの4つのL字金具は、ベース板に固定するための物。



さらに2本差してみた。
手前の2本の間にリンク棒を差し込もうというわけ。
今思えば、ここで3本のピンの頭を何らかの形で固定した方が、スムーズに動かせたのでは…。
まあとりあえず組んでみたのがこちら。



穴開けやら端面形状やら、いろいろと手を加えています。
トリガーの反対側についているベージュの丸いのはこれ。



組み立て式の棚とかに付いてくる、穴を塞ぐための部品。
裏板とケースをねじ止めする際に、ここにドライバーを通す穴を開けたかったのです。
こんな部品でも捨てずに取っておいたおかげで こうして役に立っているわけですが、そもそもこんな物を作ろうと思わな(略)
さて、トリガーも付いた状態で組んでみましょうか。



ここで、裏板かリンク棒に何かしら嵩上げするような部品を付けたり 又は削ったりすることで 
トリガーとリンク棒との接触具合を調整しようと思っていましたが、どういうわけだか奇跡的にも現状でちょうどいい感じ。

まだまだやる事がいっぱいあるので、どんどん先へ進みましょう。
しかしいきなり次の難関が待ち受けています。
それはグリップの先端部品。



何すか、これ?
何で作ればいいんだ?
アルミの削り出しではコストも時間もかかるし、重量も嵩む。
無垢の樹脂材なんて、この大きさではちょっと・・・。
プラを箱状に組む方法もあるけど、ここは一番ぶつけやすい所だから強度的な不安が。
あとはウレタン、ABS・・・。

木でいいや。



というわけで、さっそく寸法を割り出して切断。
外形ができたら何となく面を取って、取り付け部の加工へ。
写真がないので説明がしづらいのですが、アルミ棒の入る幅に溝を入れ、
貫通穴を開けてねじ止めしてその穴も埋めてしまう、という方法。

ここで一番の問題は、塗装工程。
全体にしっかり目止めをしないと塗料がどんどん浸み込んでしまうので、いつまでも木目が消えない、なんて事も。

さらに下写真の蓋部品とかグリップと先端部品を繋ぐアルミ棒とかも加工をします。



ここらへんのディテールは適当ですね。きりがないので・・・。

次はトリガー部のカバー。
最初の構想では適当なプラケースを切って、と簡単に考えていましたが、ちょうどいい大きさのものが見つからない・・・。
どうにもならないので、定番のタカチでもかなり大きい部類に入るプラケースを調達。



これの箱側の両端だけを切り出して、こんな形に。



これを貼り合わせて、細長い箱を作ってやろうというわけです。
写真では、ズレ防止のための板もすでに接着してあります。



接着中。一日放置。



完全に接着出来たところで、隙間をパテ埋め&全体にペーパー掛け。
四角い穴の大きい方にはグリップ、小さい方にはトリガーの上1/4が通ります。
さっそく組付け!



が、これまた写真がないので、全体の仮組みをしていた時の写真から抜き出し。
ん〜〜〜、かなりディテールを端折ってますが、どうなんだこれ・・・。



といったところで、次回は弾倉部とかその周りの加工編です。

続く!










 ←その3へ戻る  ◆製作室へ戻る◆  その5へ進む→