エアガンターゲットの製作8


まず最初に、今回は文字が多くてごめん、と謝っておきます。
少しでも分り易くするために、ちょっと前に出した概略図をもう一回貼っておこうと思う。

自作エアガンターゲットの概略図

この構成自体はバージョン1から変わってないです。
それでは、本編始まり。



残る改善点は
Aブザー前のコールを導入したい。
だけとなりました。
まあ一番手軽な方法としてはボイスレコーダーキットを組み込む事だと思われますが、
どうせなら何種類かの音声を用意しておいて、それぞれプレイヤーのお好みのコールに切り替えて楽しみたいもの。
そこで見つけたのがこちら

最大8種の音を録音再生可能!マイクとライン入力付き680秒ボイスレコーダーキット

最大8種の音を録音再生可能!マイクとライン入力付き680秒ボイスレコーダーキット

これが商品名…でいいいのかな。
仕様について簡単に説明を…と思いましたが、商品名が内容そのまんまですね。
注意点としては、680秒というのは合計時間だということ。
例えば2種類の音を録音したら、それぞれ340秒づつの録音でMAXになるという事のようです。
じゃあデータ1が600秒、データ2が80秒で合計680秒、という使い方ができるのか?というと…試してないのでわかりません。
今回は8種 使いたいので、だいたい80秒くらいづつ。充分です。

他にはスピーカーが8Ω、駆動電圧がDC+4V〜6.5V、という点ですかね。
メイン電源を12Vで製作しているので、降圧回路を用意する必要があります。
実際は前述したショックセンサーキットもDC6V駆動なので そちらで既に組み込んでありますが、
距離が離れているのと 出力の問題もあって、別で用意した方が良さそうな感じ。

で、これをどこに収めるかって事になりますが、プレイヤーに聞こえなければ意味がないので、
スタートスイッチBOXの中に入れることになりました。

スタートスイッチBOXの中身

こんな感じに。
もうね、自分でも何が何だかです。
後から機能を追加&追加していくとこうなるんだなぁ…。

せっかくなので簡単に説明しますが、蓋左上の緑がスピーカー。ここからコール音が出ます。
蓋左下の黒い小さいのがブザー。これが鳴ったら競技開始です。
蓋中央はスタートボタン。蓋右下の小さいプッシュボタンはカウントを強制的に止めるボタンです。
本体左側面にあるのはメイン基板。リセット信号を作ったり、ワンショット回路とかが載ってます。
本体右側の赤い基盤がディレイ回路。これでブザーを動作させます。
本体中央にみえるデカい基盤が、上述のボイスレコーダーキットになります。

スタートスイッチBOXの奥面

これが奥側から見た写真。
一番右が音量調整ツマミ。なんですが、うまく機能してなかったような気がします。
右から二番目のモード切り替えスイッチは、ブザーモードが通常。
タッチモードはスタートスイッチを押すと同時にカウントが始まるモードです。
今回はすべてのプレートにセンサーを装備しており、それらをまとめるマルチタップの所で有効/無効を切り替えて
ターゲットを一つだけにすることも可能なので、これと組み合わせればいろんな楽しみ方ができるかと。
それから残り三つのスイッチは、スタートボタンのLED色を切り替えるオマケのような機能です。

スタートスイッチBOXの正面

これが正面から見た写真。
真ん中の“PUSH”がリセットスイッチ。
左の黒い丸がコール音の録音用マイクです。録音データの8番はフリーにしてあるので、当日参加者に吹き込んでもらうのもアリ。
もう一つの小さい黒丸は、ライン入力用のジャック。
一番右のロータリースイッチはコール音の切り替え用。
全てにおいて、シール貼りが雑すぎて台無しだな、と今改めて思います。

ちなみに1番には、この競技で有名なM氏のコール「Are You Ready? Stand By!」をサンプリングさせて頂きました。ごめんなさい。
2番はフリー素材から拾ってきた目覚ましベル音。ジリリリ!ってやつ。ある意味、一番緊張感があるかも。
3番は某格闘ゲームのラウンド開始音声。「FINAL ROUND FIGHT!」
4番も某格闘ゲームのラウンド開始音声。「いざ尋常に 最終戦 勝負!」
5番と6番も某格闘ゲームのラウンド開始音声。「GET READY FIGHT!」の中の人違い版。
7番は某格闘ゲームの1シーンから「武器を持った奴が相手なら、覇王〇吼拳を使わざるを得ない」
となっています。
セレクトに少々偏りがありますが、“格闘ゲームのラウンド開始合図”は色々と都合が良いと言わざるを得ない…。

で、実際の流れとしては
・スタートボタンを押す ボイレコからコールが流れる(約7秒) ブザーが鳴る(同時にカウントスタート)
となるわけですが、ボイレコのコールとブザーが鳴るタイミングは、同期をとっていません。
ブザーはスタートボタンを押してから約7秒後に勝手に鳴るように設定してあって、
ボイレコに録音する音声の方をそれに合わせた長さで作ってあるだけなんです。
競技である事を考えれば、本来はブザーの鳴るタイミングにランダム性を持たせたいのですが…。

とまあそんな感じで、スタートコールについても一応解決できました。



次に、上でちょっと触れましたが“マルチタップ”とは何か。

マルチタップ

これは各ターゲットに電源を供給したり、リセット信号を出したり、ストッププレートにHITしたかどうかを返したり、
いろんなことをしている箱なのです。
ここにあるスイッチで有効/無効を切り替えれば、ターゲットの数を減らすこともできます。



おっとそうそう、前頁でプレートの引っ掛けについて書きましたが、肝心のポールへの取付方法がまだでした。
というわけで、製作したのはこんな形。

プレートセット部品

T字の金具にステーの引っ掛けと支えのボルト2本をセットしたもの。
このボルトは固定せず、スプリングの力で押しているだけのフリーな状態。
これなら振動を疎外することなく、プレートをセットできるはず。
で、実際にセットした状態がこちら。

プレートセット状態

まあ完璧ですよ。
とはいえ、プレートの裏側から強風が吹いたら…。あぁ…。



プレートと言えば、前回の最後にシンプルな形にした、って書きました。
セット感については上述の通りなんですが、もう一つの狙いが収納スペースを減らすこと。

プレートセット状態

百均のケースに仕切りを付けて、まあ省スペース。
もし最初の構造のまま進めてたら、大変な事になっていたはず。



そういえば、肝心のメインユニット バージョン2の紹介がまだでした。

メインユニット

バージョン1の不満点の一つに、LED表示が見にくい、という事がありました。
あのような立て掛け式では、日中の屋外ではほとんど見えません。
7セグの表示部の周りをもっと囲った方が見やすくなるのは当然なので、より大型化された収納BOXの底面に固定して 日よけを兼ねてみました。

表示部すぐ下のケースに収まっているのは、タイマーユニットのメイン基板と入出力関係の回路。
2本のコネクタはそれぞれ、コントローラーとスタートスイッチに繋げます。
入出力関係のBOXには、電源端子とマルチタップへ繋ぐコネクタを装備。
右に見えるアルミのバーは、バージョン1同様ハンドルを付けたのでその補強の為です。



とまあ何とか仕様を満たすような作りが出来てきたので、あと4個、ショックセンサーユニットを量産します。

ショックセンサー量産

それぞれ動作確認や感度調整が必要なので、さすがに疲れた…。
全て同性能のはずなので どれをどこに使っても支障はないのですが、動作不良があった場合に対処しやすいので 結局ナンバリングは必要なのだ、と実感。



さあこれで準備は整った。
あとは撃つのみ!






次回で、最終回。






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