パズー砲の製作4


後部蓋の製作に移ります。

後部蓋

ここの部分ですね。
しかし劇中でも特に何か操作するでもなく、なんだか情報不足。
ただ形状を真似るだけで良しとしようか・・・。
と、設計前は思ってました。
しかし設計を進めていくうちに一つの疑問が。
弾を装填するときに砲身をカパッと開けてるけど、どこでアンロック(ロックも)しているのか?
まあおそらく、見えないようなところに引っ掛けの爪とか開けるためのレバー的なものがあるのでしょうけど。

・・・どうしよう。

とさんざん悩んで出した結論。
この後部蓋の出っ張りを引いてロック解除しよう。

というわけで、この部品に似た形状の何かを探す旅に出ます。
そしてあっけなく見つかった商品がこちら。

ラクラク物干し竿用ストッパー

百円ショップ、最高っすね!
さっそくバラして、構造を確認します。

分解

ヒンジ部分の構造がちょっと違う。
今回は、左の部品(以降、レバー部品)を使用します。

ではまず後部蓋ベースの加工から。
ベースとなるのは呼び径65のエンドキャップ。

エンドキャップ

これに穴あけ。雑だな。
それぞれ何の穴なのかは追々説明するとして、先ほどのレバー部品を組んでいきます。

後蓋部1

在庫品の使用とか、いろんな大人の事情が相まって複雑な固定に。
レバー部品のヒンジ部には円筒のスペーサーを突っ込んであり、簡単に動く状態です。
このレバー部品を砲身のロック機構と連動させるわけですが、その前にガイド部品を組みます。
前回の最後で少し触れましたが、ガイド部品とは ホールド部品を本体と水平に動かすためのもの。

ガイド部品

こんな部品を用意。
ホールド部品が□20の2mm厚なので、φ15のアルミパイプを芯にします。
フランジ部品はステンレスパイプ用固定部品的な市販品。
規格が合っているわけではないので、現合で強引に組み合わせてます。
これを、エンドキャップの中心(つまり本体の中心)に来るように固定。

後蓋部2

表側は袋ナットを使用。
これで、後蓋部はほぼ完成です。

そして次の難関は、砲身のロック機構。
弾を装填して、カキンッ!とロックする感触は大事にしたい。
この時点では既に設計も終わっていて問題はクリアーしていますが、1ページ目で書いた通りバルブが出すぎている事が最大のネックになってしまいました。
装填時のバランス等を考えると砲身の上側にロックの爪を引っ掛けたいわけですが、ちょうどバルブが円弧状に通るため、構成が難しい。
で、さんざん悩みぬいた結果、これを使用することに。

アルミラッチ

アルミ製のラッチ。
これを2個使用して、うまいこといけばいいなー・・・くらいの感じで進めました。
まずは分解してみます。

アルミラッチ

ツマミは使いません。
芯棒の端面にタップを切ります。
右の写真はミニステー。
1ヶ所、M4のタップを追加します。

砲身側ラッチ

これは砲身側のラッチ。
ここで砲身の重量を受け持つことになるので、L字の金具で補強をします。

本体側ラッチ

こちらは本体側のラッチ。
最初はここにロールピンか何かを使ってストッパーにしようと考えていて ラッチの中間壁部を削りましたが、結局やめました。
で、本体側の固定は下の写真のように。
芯棒が本体内側に来るように固定。
ページ3で説明した出っ張り部分を、ベルトサンダーで削って平らにしています。

ちょっと構成がわかりずらいので補足しますよ。

本体側ロック解除機構

こんな感じ。 リンク棒はM4のロングネジ。
ミニステーに切ったタップに通して、芯棒の出代などの調整をします。
芯棒が飛び出る強さを決めるのがスプリング。
やや強めなほうがいいと思います。
また、このスプリングを引っかけているL字ミニステーは 後蓋の入り込みストッパーも兼ねています。
後蓋は接着も固定もしていないです。

それから、前述のガイド部品とホールド部品がどうなっているかというと、

本体側ラッチ

こんな位置関係。
右が後蓋で、左が本体ですね。
うまく差し込みながらセットします。
上に見えるのがリンク棒、ですが これは製作途中だったかな。
とにかく実際に使用しているのは全ネジタイプではなかったと思います。

で、肝心の砲身側のラッチを写した写真がない・・・。
ま、まあ完成写真でわかると思います。
そんなわけで次回は、グリップガード、塗装、完成編をお送りします。






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