ファミコン互換機の改造 その2





というわけで仕方なく(?)別の互換機を格安中古で調達。
というかこれを買い直している時点で当初の動機がどこかへ行ってしまっているわけですが・・・。
いまさら後には引けない。

内臓ゲームの数が一気に減ってしまったのが残念(でもない)ですが。



これは“GAME COMPUTER”(以降、GC)という機種らしい。
リサイクルショップに互換機は数台並んでいましたが、その中でこれを選んだ理由はDC5V動作ということ。



標準の電源ケーブルもUSBという潔さ。

とりあえず動作確認をしてみます。



何の問題もなく起動。
内臓ゲームの選択画面がとてもチープになりました。
ゲームタイトルがほぼほぼ前機種(PCR)と被っていますが、つまりはそういうことです。

ここで、コントローラーの差し込み端子が前回のPCRと同じ形状なのが気になったので、試しに差してみます。



これまた動作OK。
写真を見て分かる通り、GCコントローラーの【A】【B】の2ボタンに対して PCRコントローラーは4ボタン。
これは【A】【B】ボタンとそれぞれの連射ボタンが標準装備されているため。
これを放っておく手はありませんが、これについてはまた後で。



そして、改造前にFCソフトの動作確認を。
手持ちのカセットはほとんど動きましたが、
【ドラクエ3】【えりかとさとるの夢冒険】
は何度やっても動きません。
【ファイヤーエムブレム】
は最初は反応しませんでしたが、何度も試しているうちに起動確立が上がってきました。
これは単に端子が汚れていたせいかも。
他にもソフトが何本かあるので、そのうち確認してみます。

さてさて、動作確認も終わったのでバラします。



中身はほとんど一緒ですが、微妙に構成が違っているようです。
しかしどちらにしても基盤が邪魔で、例のカセット取り出し機構が そのままでは組めません。



そこで、白部品をバッサリ逃がし加工。



基板等に干渉しないところまで削ってしまいます。



次に、実際にカセットを押し出す部品を作ります。
けっこう強い力で押す必要があるので硬い材質が良いのですが、硬すぎるとカセットを傷付けてしまいます。



これは、ダイソーの車用の荷物をぶら下げるための何かそんなような樹脂部品の一部を切り出したもの。
これをうまく組み合わせて、



こんな感じに。
しかし実際に組み付けてテストしてみると、白部品を逃がしすぎたせいで強度が下がり
カセットを押し出すレベルの力に耐えきれず歪んでしまうという事態に。
仕方ないので急遽、アルミのフラットバーで補強を施しました。



これでEJECT機能は何とかなったので再び仮組したところ、さらに新たな問題が発覚。
スーファミ筐体のカセット開口部の蓋は片開きなのですが、カセット差込ソケットを嵩上げしたせいで
蓋がソケットに引っかかってしまい 開け閉めできない。
写真がないので図で説明すると、こんな感じ。



これじゃあカセットを差し込むことすらできないってんで、以下の図のように改造します。



観音開き
これなら干渉しないはず。
というわけで、まずは蓋を2分割します。



さすがに手加工でまっすぐ切るのは無理なので、機械で加工してます。
写真では、まだうっすらと繋がっている状態。
で、ヒンジ突起がついてる側はそのままでいいんですが、反対側の蓋をどうやって開け閉めするか。
在庫箱を漁って見つけたのがこれ。



超小型戻りバネ付き蝶番。
ただし、キックバネが強すぎるのでカットして、もっと弱いバネに交換しています。
この蝶番と蓋を、うまく位置を合わせながら本体に接着。



本来のスタイルはそのままに、観音開き式のカセット蓋が完成しました。




まだ続くよ!






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