ファミコン互換機の改造 その3
さてさてお次はコントローラ部分。
なぜスーファミコントローラを選択したかといえば、改造が楽だから。
既にいくつかのサイトで、スーファミコントローラをファミコン互換機コントローラとして使う方法が紹介されていたからです。
ここで接続方法をおさらいしてみると、こんな感じ。
上が互換機で、コネクタを外から見た方向(コントローラーを差し込む方向)の図です。
下がスーファミ。
本体のコントローラ差込口基板のはんだ付け部分から、互換機の該当部分に接続するだけでOK。
適当。
あとパターンカットも忘れずに。
これで、スーファミ用のコントローラなら、何でも使えるはず。
電源スイッチを流用しますが、標準のスライドスイッチは1接点しかなくて何かと不便。
そんなわけで、電源スイッチ(連動スイッチ)を追加します。
狙うのはこの突起部分。
スイッチの固定は表側からになりますが、皿ビスを使えば化粧カバーで隠れて見えなくなります。
お次は出力方式。
互換機はビデオ出力(RCA)のみですが、昨今の映像業界はHDMIが当たり前。
RCA入力のあるモニター、TVなどは既に見つける方が難しくなっています。
ここは何としてでもHDMI出力端子を増設したいところ。
で、用意したのはこれ。
AV2HDMI
要するに、RCA信号をHDMI信号に変換するもの。
この機種は安いし、5V電源で動くので採用です。
基板をケースから取出し、RCA端子も取り外して内蔵させてしまおうという作戦。
取り外したRCA端子は出力用として使います。
次はHDMI出力端子をどうするか、って話になります。
そこで、ジャンク品としてコイツを発見。
スカパーチューナー。
この背面のHDMI出力端子を頂きます。
実際にバラシて取り出すと
こんな端子。
取付のための固定ネジ穴が付いているのがポイント高いです。
で、これらの端子を固定する背面パネルについて。
標準のスーファミ背面はこんな状態。
実装必須なのはDCプラグ、RCA端子(R,L,VIDEO)、HDMI端子ですね。
あとはイヤフォン端子とかUSBとか・・・。ま、おいおい考えます。
とりあえず、標準パネルは使えそうもない。
パテで穴を埋めても強度が不安だし。
そんなわけで、本体との接合部分だけを残して他は削ってしまいます。
そして在庫品のプラケースから丁度よい形状の部分だけを切り出して穴あけ。
うまいこと形を整えてこんな感じに。
隙間をパテ埋めして本体に合わせてみたのがこちら。
色を塗れば、まあまあ良い感じになるんじゃないでしょうか。
次はDCプラグ。
本体の一部を切り欠き、そこにはめ込むように固定します。
何の部品だったのか忘れましたが、基板が付いた状態のプラグ。
位置決めがしやすいのでこれで。
そうそう、“その2”の方でPCRのコントローラーがもったいない的な話を書きましたが、
スーファミコントローラーとどちらでも動かせるように、端子だけは残しておきます。
本体の左右に切欠きを入れ、そこに固定します。
上の写真は、端子部分を基板から分離した後の動作確認中。
あとは、全ての物がスーファミ筐体内に収まるように干渉部を削ったり
各端子を用意したり色々やって
なんとか全てを組み立てたのがこちら。
汚ねぇ・・・。
で、右上の方にダイヤル型の何かが見えてると思いますが、これは36P切り替えスイッチ。
36端子を同時に、しかも物理的に切り替えるダイヤルスイッチです。
3入力1出力で、逆もOK。
と、さも凄い部品かのように書きましたが、大昔のプリンター切り替え機から取り外しただけの部品
こんな写真では分からないですが、3点切り替え式のダイヤルスイッチが位相を90°ずつずらして4つ配置されていて、それを9個並べることで36点の端子を切り替える仕組み。
何でこんな物を搭載したかというと 将来的にはさらに別のハードを追加して、その時の電源やらコントロールやらをコイツで一発切替してしまおうという計画なのです。
本来はソフト的に切り替える何かを作るのがスマートなのでしょうが、そんな技術を持ち合わせていない自分にはありがたい存在なわけで。
さてさて色々ありましたが、ようやく完成した形がこちら。
疲れた・・・。
あ、PLAY COMPUTER RETRO と誇らしげに(?)シールを移設してみましたが、中身はGAME COMPUTER30 です。
どっちでもいいですけど。
追記
ここまでの記事中でたびたび車載用モニターを動作確認に使っている写真があったかと思いますが、
車載用というのはつまりDC12V動作ということ。
このモニターを使うにも、接続などが結構面倒なのです。
そこで接続ケーブルをぶった切ってD-SUB9ピンに付け替え、専用接続ハーネスを作りました。
あと、ACアダプターを5Vの物から12Vの物に交換し、本体内にはDC−DCコンバーター(12V→5V)を内蔵することでモニターへの電源供給も行います。
さらに本体上部にホルダーを追加。
モニタースタンド(カメラ用小型スタンド)を差し込む事で、本体一体型のように見せかけます。
もちろんモニターだけ離して立てることも可能です。
この専用ハーネス化により、本体にACアダプターを接続するだけでプレイできるようになりました。
ちなみに背面端子はこんな感じ。
あ、“省電力モード”というのは 中のHDMI変換機とかの電源供給をカットして、
最低限の機能だけを活かして消費電力を少しでも下げようというモードの事です。
これは、さらにこの先に予定している次の段階の為の機能であり、それについてはまたいずれ。
いやはや、どんどんカオスな状態になっていくのは楽しい。
今後もさらに機能追加していく予定ですが、とりあえずはここまで。
さて、次は何を作ろうか。
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