ファミコン互換機の改造 その1


知り合い経由でファミコン互換機を手に入れました。



箱は無いし、壊れてるけどね。という事でタダ。
さて、どう弄ろうか・・・。

とまあそんな感じで始まったこのネタなのだけれど、実はファミコン互換機というのを触るのは初めてです。
こういう物がある、という事は知ってたんですけどね。
で、本体には“PLAY COMPUTER RETRO”(以降、PCR)と書いてあります。
軽く検索をかけてみると【118本のゲームが内臓されており、電源を入れるだけで遊べる】と書かれているじゃありませんか。

マジかよ!すごい!

しかしよく読んでいくと「内臓ゲームはどれも駄作なので、期待してはいけない」と、ほぼ全てのレビューが同じ論調じゃあないですか。

マジかよ!逆の意味ですごい!

でまあとにかく“壊れてる”という但し書きが付いた状態での引き取りなので、どんな症状なのかを確認。
結論から言うと、リセットボタンの故障でした。
押したときの感触がちょっと引っかかる感じ。
ただ電源スイッチを入れるだけではモザイク画面しか映りませんが、
半押し位のとても微妙な状態をキープすると正常に動作することを確認。
このリセットスイッチを交換すればまともに動くでしょう。

さっそくバラします。



というか中身これだけなのか・・・。

この状態でスイッチ入れてみますが、やっぱり動きません。



写真に写っているモニターは車載用のものです。

リセットボタンをちょうど良い具合まで半押しにして動作確認。



しっかり動きます。
おお、これが内蔵ゲームというやつか。

そして、手持ちのファミコンカセット(以降、FCカセット)を差し込んで動作確認。



これまた問題なく動きました。



さてさて、この壊れたリセットボタンを同型の物に換装して またケースに戻せばそれで修理完了なのですが、
なんかそれじゃあつまらない。

例えば別の箱に入れなおしてみるのはどうだろうか・・・。
そこでもう一度、ファミコン互換機について調べてみます。

1・とにかく種類が多い。
2・内蔵ゲームが・・・。
3・全てのFCカセットが動作するわけではない。
4・音痴
5・コントローラーが小さくて疲れる。
6・十字キーの反応がイマイチ。
7・カセットの取り出しが固すぎ。

うむ、なるほど。
1、2、3はまあどうしようもないとして。
4は機種によっては対処法があるみたいですが、今回は考えません。
5、6、7はなんとかなりそうだなー。
と、しばし考えての結論。

あーこれ、スーパーファミコン筐体に入れればいいんじゃね?

・電源スイッチ、リセットボタンはスーファミのものをそのまま流用。
・EJECTボタンを改造してカセット取り出し機能を追加。
・慣れ親しんだスーファミコントローラーでプレイ。

こんなプランで行きましょう。



というわけで、スーファミ買ってきました。ジャンクで330円。

こいつを分解するには、特殊なドライバーが必要です。



アマゾンで購入した激安ドライバーセット。
赤丸のビットを使います。

さっそくバラしてみましょう。



中身はこんな感じ。



取出し部品周りを見ると、どうやってカセットを押し出していたのかがわかります。
真ん中の白い樹脂部品(以降、白部品)の手前中心をEJECTボタンで押すことにより、カセットの肩部分を押し上げる、と。

あと、スーファミ特有の誤取出し防止部品もありますが、今回は使いません。



基盤とか、中身を取り出します。
リセットボタン周りだけは取付穴2個を含めて基盤ごと切り取って残します。
高さとかの調整が面倒なので、リセットボタンを基盤ごとそのまま使おうというわけです。

互換機の基盤をそのまま底面に固定するとして、実際にFCカセットを差し込んだらどんな感じになるかというと、



こんな感じ。
ちょっと低すぎでカッコ悪い。
ここは少し嵩上げする必要があります。

そこで、廃材からこんな部品を製作。



これで嵩を上げてやります。



これでようやくこんな位置関係に。



うん、これなら良さそう。
ただし、ここで問題になるのはカセットを差し込むソケットにくっついている基盤。



これが結構ジャマなのです。
で、少し迷ったんですが・・・やっちまいました、ソケット取り外し。



写真のようにソケット部品だけを外して基板と分離、のつもりだったんですが・・・。
どうやら基板とのハンダ固定位置が、そのままスロット内金属端子の高さになっているようで、実際に外してみたら端子の高さがバラバラに。
どうにもこうにも復活できそうもない。

・・・さてどうしようか。





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