サス+ステア+αに挑戦(10)
さてさて、今回はステアロッド製作編です。
何の事かというと、スライド式のフロントバンパーと、左右のステアユニットとを連動させる部品の事です。
前回(第二弾)ではステアユニットをそのまま延長して バンパーに連動させる左右独立式でしたが、
今回(第三弾)はまず左右のステアユニットを接続して、その接続部分をバンパーに繋ぐ方式にします。
果たしてどちらの方式がより理想的なのでしょうか。
んで、どういう感じにするか考えた末、とりあえずこんな加工を。
マルチブレーキセットの一部品です。
コの字部品ばかり使っているので、かなり在庫過剰な・・・。
削って削って、2個作ります。
後で組み付けをするとわかるのですが、この部品は結構ギリギリまで削り込んでおかないと
稼動範囲が一気に狭くなってしまいます。
これをどう使うかというと。
イメージ画像です。
こんな感じ、ということで。
スライドバンパーにこれを取り付けるための加工をします。
裏/表の写真です。
先述の部品がちょうど中心に来るように穴位置を決めて、裏から座繰り加工を。
ネジ頭が出っ張らない深さでOKです。
2枚重ねにしたので、こんな事も可能なわけで。
で、実際にネジ止めしてみます。
なんとかなりそうなので、先に左右のステアユニットを接続するステアロッドを作ります。
使うのはこちら。
ダンガンレーサーのパワーバーセット。
このネジ部品をその9で作ったステアアームに締め付けて、黄色い部品を嵌めるわけです。
長さ等を見るために、仮組みしてみます。
爪楊枝で。
あまりスペース(主に高さ関係)に余裕がありません。
とにかくこれで スライドバンパーとステアロッドの高さの位置関係が決まったので、
先ほどの部品加工の続きに戻ります。
今度は中心に挟む板状の部品。
使うのはこれ。
歪まないように、これも2枚重ねで。
ステアロッドと現物合わせをしながら、固定用の穴位置を決めます。
こんな感じで、ギリギリまで削ります。
そして先ほどの中板を仮に組んでみたのがこちら。
暗すぎて申し訳ない。
次に、この中板にステアロッドを通すためのスリットを入れます。
あくまで一例です。
なぜスリットを入れるかと言えば、ステアロッドはサスユニットの一部なので 上下に動くわけで。
で、どう動くかというと、フロントの緑ギヤ軸を中心にして円弧状に動くことになります。
そこで、上写真のように円弧状にスリットを入れてみた、と。
直線状にスリットを入れて中板をフリーにするなど、他にも方法はあると思いますが。
再びステアロッドの加工に戻ります。
まず、左右のユニットが平行になるような長さを探ります。
百均で見つけた“ホビー”ノギス。
150mmで1mmの誤差があるという素晴らしいクオリティです。
幅が決まったら黄色部品同士の間隔を測って、それに穴深さx2を足した長さで六角シャフトを切断します。
次はいよいよ大詰め。
スライドバンパーに立てた板とステアロッドを連動させる部品を作ります。
実のところ、第一弾・第二弾の構造ではイマイチしっくりこないので、
また新しい方式を考えてみたいと思います。
重要なのは以下の2点。
「十分な強度を保つ」「スムーズな動きを確保する」
“両方”やらなくっちゃあならないってのが辛いところです。
そしてそして、ひたすら考えて捻り出した結論がこちら。
ボールスタビキャップに貫通穴を開けた部品と、ハイトアジャストローラーセットの部品。
これらを各2個ずつ用意。
そしてこんな感じに。
果たしてこれがどういう動きをするのか、動画を用意してみました。
いわゆる“球体関節”的なアレです。
部品の厚みと穴の大きさにも左右されますが、ある程度の角度変化には追従できるはず。
実際に組みつけて見ます。
こんな感じに。
少し斜めから。
上下方向にも左右方向にも、なかなか良い感じの動きをしてくれてます。
正直、予想以上。
さてさて、これで何とか基本構造が出来上がりました。
あとはギヤカバーとボディですかね。
あ、ローラーをどうするか決まってなかった。
まあしかし、ようやくここまで辿り着きました。
ここでちょいとスイッチ入れて、試運転でもしてみますか。
・・・。
・・・うるさい。
しかし何か妙な動きを。
無負荷状態で回してみたところ、ステアが勝手に左に向きます。
これは何が原因なのか?
次回!“ピニオンギヤとの戦い”
お楽しみに!
・・・。
まだまだ続くよ!
・・・。
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