ミニ四駆の世界に挑戦(3)




えー、全国のミニヨン・ステアリンガー(ミニ4駆のステアリングシステムをこよなく愛する人の意)の皆様、お元気でしょうか。
前回(挑戦2)で いよいよ試走だ!とかなんとか ほざいておりましたが・・・。
残念ながら写真はございません!

一応、某オクでオーバルホームサーキット 立体レーンチェンジ(2レーン)なんて物をGETしておりまして、それで試走してみたわけですが。
まあ要するにレーンチェンジの所でぶっ飛んだわけです。
2〜3周目の出来事でしたんで、写真とか動画とかもうね、そんな余裕は(省略)

で、その結果がこんなんですよ。

パキっとな

こっちも。

ポロっとな

飛んでった先の、打ち所が悪かった ってやつでして。
まあ単純に接着しただけの部品なんで、弱いのは当然です。

もちろん諦めちゃいませんよ。
こっから問題の個所を修正しつつ、Ver.2を組み上げていきましょう。

まずは故障箇所から。
結局 面接着だけで固定していたので、弱いのは当たり前で。
出来る限り補強してみます。

まずはこっちの部品。

補強

元々のオレンジ色の部品の先端を斜めに削り、もう一枚の小FRP板も斜めに削って“Z字”っぽく重ね合わせて接着。
隙間にはFRPの削り粉を詰め込んで、接着剤を染み込ませるようにして固めます。
なるべく省スペースで補強しないと 色々と干渉してしまうので、ここらが限界・・・。

ついでに、後輪用も同様の補強をします。

続いてこの部品。

後で形を整えます

FRP板と丸い部品を接着した後、ミゾを彫って そこに小FRP板を縦にはめ込みます。
で、こちらも隙間にFRP削り粉を詰め込んで、接着。
乾いたら上部を三角に削って整えて完成。

意地の補強

ちょっと汚いですが。

さてさて これでまた組み直せばいいわけですが、
せっかくバラシたので 試走時に感じた点を一緒に修正してしまいます。

まずはニュートラル復帰用のスプリングですが、いらないかな、と。
スイッチを入れた時に、かなりのパワーで自動的に真っ直ぐな向きに戻ろうとするんですよ。
宙に浮かせた状態でも。
こりゃあ素組みしただけじゃあ うまく稼動しないだろー・・・。
ステアリングシステムの、軸の回転をホイールに伝える部分の構造に拠るものなのでしょうが、 文章では説明が難しいです。

そんなわけで、廃止します。

あっさりと

一番苦労した所なのに。

次に、フロントのローラー変更。
試作時のセッティングは 先駆者達のデータを元に考えてたわけですが、
そもそも走り方を変えて挑もうってんだから、そっから間違いなわけで。

試行錯誤の末、これ。

投資

グレードアップです。いろんな意味で。

今回はステアリングシステムが改造の主軸。
となれば、いかに抵抗無くローラーを廻せるか、を突き詰めてく現在の主流セッティングよりも、
いかに効率よくフロントを振ってやるか、を考えたほうがいいんじゃあないのか?と。
まあ、あくまで脳内シミュレーションでの話なんですけどね。

ところで このローラー、外周のプラスチック部品にも表裏があるという情報を仕入れまして。
よく見てみると・・・。

パーティングのズレでもないような?

気付かなかった・・・。

この後、さっそく下側のローラーのみ裏返し。
コーナー時の車体の浮き上がりを少しは抑えることができれば、と期待します。
まあどのみち ステー自体が、可動のためのクリアランスのせいでガタつくんで、
あんまりシビアな事にはならないんですけどね・・・。

ちなみに、下側のローラーがアンダーガードに干渉するんで削りました。

見た目が汚い

もう取っちゃってもいいような気もしますが。

次の変更点はブレーキ、ダンパーの導入。
リア側の設定を検討します。
しかし現状の組み方ではスペースが足りない。
そこで、またまた構成の総替えを。

高さの変更

で、脳内設計図に基づいて ブレーキを追加します。
こいつを使ってみます。

高さの変更

まずは、2枚のプレートを垂直に貫通する穴を。
そして下のFRPプレートの穴をφ3に広げて、真鍮のワッシャを接着してみます。

こんな感じで

当初は ここに長いビスを突っ込んで先端にブレーキパッドを・・・と考えていたわけですが、
パッドが接地する瞬間というのは車体後方に引きずられる力もかかっているわけで、
ビスではスムーズに動かないのでは?という提案が脳内シミュレーション委員会から出されまして。

検討の結果、これを使ってみることとなりました。

余っていたシャフト

ダイスを使って、このシャフトの両端にM2のタップを切ります。

ダイス

ダイスとハンドル両方で¥2,000位でしょうか。ちょっと値が張ります。
工作が趣味の自分は 他でも使えるので購入しましたが・・・。

両端TAP

これを軸にして、上にスプリング、下にブレーキパッドを設定してみました。

ブレーキシステム第一弾

まあ色々とギリギリです。
しかし動きが渋い。
この組み方だと、左右の捻じれや歪みを吸収しきれないわけで。
次に考えたのは、ステーを張り出してもう一本FRPを追加する方法。
俗に言う“提灯”に似た形です。(提灯についてはGoogle先生へ!)
こんな形。

ブレーキシステム第2弾

ラーメン出前

中央にはマスダンパーを乗っけて、そのへんの効果も狙ってみました。
これ以上重くなるのは、あまりうれしくないのですが・・・。

ネジの組み方にも気を使って、パッドの交換を容易にしました。

材質による食い付きの違い

ちなみに、どのパーツに付属しているか わからなくなってしまったのですが、
通常のネジよりも頭の低いネジがあります。

どれに付属していたのか・・・

有効利用しましょう。
さてさて、こんな感じにリア側にダンパーを追加した結果、フロント側が跳ね易くなってしまいました。
まあ当然かな。

フロントにも追加

どんどん重くなっていきますよ。
どうしたものか。

まあとりあえず、構成としてはこんなもんかと。
最後に、各寸法がレギュレーション内に収まっているかチェックしてみます。
全長は・・・。

全長チェック

わりと余裕です。5mm位は残ってるかな。
幅、高さは・・・。

幅、高さチェック

ギリギリ。
どちらも1mm余裕があるかないか・・・。
大丈夫かなコレ・・・。
車検に通る事を祈りつつ、再度の試走に挑戦してみましょう!

とその前に、改造前ではありますが、実際にコースに乗せた状態を写真に撮ってみました。
まずは2レーンの外側。

外側カーブ

次に、内側。

内側カーブ

見た目は、うまいことコーナーに沿った向きにステアを切っているようです。
そううまくいくかは別問題ですが・・・。


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