ミニファミコンの改造 その1


もう昨年の話になりますが、某大手リサイクルショップにてこれを手に入れました。




ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ

ミニファミコンってやつです。
箱・説明書無しで、値段は…忘れた。
これが欲しかったんです。
何故かと言えば、これ一台で多数のゲームがプレイできるから。
「ミニファミコン」「改造」のキーワードで検索すると、その意味がお分かりいただけると思います。

とはいえ、その界隈では既に旬を過ぎているネタ。
今さらではありますが簡単に説明すると、「ミニファミコンをPCに繋ぎ、“hakchi2”というツールを使ってゲームデータを追加する」って感じです。
ツールの使い方や詳しい方法については他サイト様(こちらなど)を参考にしてください。

で、この改造はファミコンゲームデータの追加に留まりません。
拡張モジュールの“retroarch”を導入する事によって、様々なハードのエミュレーションに対応できるのです。
ファミコン・スーパーファミコン・メガドライブ・PCエンジン・ゲームボーイ・N64などなど。
まあ、あくまで自分の所有しているソフトだけなんですけどね。

これさえあれば、前ネタのインチキ互換機なんてもうイラナイ!



んで。
さしあたっての問題は、コントローラーのボタン数が足りない事。
当然のことながら、ミニファミコンに装備されている標準コントローラーは十字ボタン+A・Bのみ。
スーファミなどをプレイするには、全然足りないわけです。
(実際は、“ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン”通称ミニスーファミを改造すれば、この問題は発生しません。
自分は未確認ですが、今回の一連の改造は同時期に発売されたミニスーファミ・ミニメガドラ・ミニPCエンジンでも可能だとか?)

このコントローラー問題について調べてみると、どうやらミニファミコンとWiiのコントローラーに互換性があるとのこと。
海外版のミニファミコン(NESミニ)などは最初からWiiコントローラーと同じ端子を装備しているらしい。
となれば必要なのは、配線の情報とWiiコントローラーのメス端子
正直、Wiiは触ったことないのですが…。

一番簡単なのは“Wiiヌンチャク延長ケーブル”を流用する事らしいのだが、どうにも品薄で入手性が悪い。
では一番現実的な方法は何かと言えば、“Wiiリモコン”をバラしてメスコネクタだけ取るというもの。
Wiiリモコンはいつものリサイクルショップのジャンクコーナーへ行けば110円でいくらでも出てくるしね。
で、さくっと2本確保。
最終的には何かのケースに固定する事を見越して、基板(の左右の凹み)ごと流用します。
このへん全然写真を撮ってなくて申し訳ない。
最後の方で完成形を載せますのでね、ご参考までに。

そしてミニファミコンのコントローラーをぶったぎって、このように配線を。



Wii用コントローラーも、中古の激安品で構わないので、


2本ゲット。
動作確認も問題無しです。



さてさて、これでスーファミゲームの二人プレイまでは実現できましたが、一番の目的は多人数プレイ
最大5人同時プレイができればヨシなのですが。
で、実際にいろいろ接続してみると、まあ接続が煩わしい。
5人同時プレイをするにはどのような配線になるかと言うと、こんな感じ。



うん、煩わしい。
あと、手描きでごめん。

さらに言うなら追加機能として屋外への持ち出しも視野に入れているので、専用モニターへの接続も実現したい所。

今さらではありますが、これらをもっと簡単にできないか?と言うのが今回の真の目的なのです。

つまり。

ミニファミコンのポータブル化。

…ん〜「ポータブル化」って言うと、ゲームボーイみたいな感じの小型筐体にモニター・バッテリー付きで収める改造の事を指すんだろうな…。
ごめんな、ちょっと違うわ…。もっとインチキ臭いんですわ…。

気を取り直して、「専用モニター」とは何か?って話になりますが、前回のファミコン互換機の改造でも使用したアレ。



まあ要するに只の激安車載モニター。(9インチ)
一台、今では使用する事も無く埃を被ってヒマを持て余している奴がいるので これを生かそうというわけです。

ここでの問題は2つ。

[1]こいつがビデオ入力(しかもモノラル)しか持ってない点。
ミニファミコンはHDMI出力しかないので、どうにかコンバーターを挟まなければならない。
しかし従来のHDMIも生かしたい。

そこで見つけたのがこちらの商品。



その名もHDビデオコンバーター



5V動作でHDMI入力をそのままHDMIスルー出力+ビデオ信号に変換+Φ3.5ヘッドフォン端子付き
これ一台で全ての望みが叶いました。

[2]専用モニターがDC12V駆動である点。
車載用だから当然なのですが、ミニファミコンは5V仕様、上記のコンバーターにしても5Vなのである。
ひとまず適当なACアダプターを繋げばプレイは可能なのですが、これらを接続するとどうなるのか。



こんなんやってられるか。

で、購入したのがこれ。



DC12V→DC5Vのコンバーター。
アマゾンで売ってた激安品です。
小型で良し。
最終的には電源をDC12V出力のACアダプターに一本化しようというわけです。



話を戻して、上の図でも描いたように3P〜5Pに使用するコントローラーはUSBコントローラー。
しかし何でも動くというわけでもなく、どうやら相性があって動作が確認されたものを用意する必要があるらしい。
そんな中、友人から借り受けた一本のUSBコントローラー。



BUFFALO製クラシックコントローラー
USB有線のスーファミ型コントローラーである。
どこかのサイトで動作確認が取れていたのを覚えていたので試しに使用してみたところ、動作OK。

さて残る2本をどうしたものかと思いつつ、根気よくリサイクルショップを見て回っていたところ、
同型機を首尾よく2本ゲット。



1個880円という破格値。
おや?印刷がちょっと違うね…。
[iBAFFFALO][BAFFALO]になってます。
背面のラベルを見ると[iBAFFFALO]の方は『BSGP801シリーズ』で、
[BAFFALO]の方が『Model:BSGP815GY』と書かれています。
生産時期とかそのへんの違いですかね。
どちらも問題無く動いたので良かった良かった。

そして話は少し前後しますが、これらを繋ぐUSBハブをどうするか。
これも相性があるらしいのだが詳しい情報は少ない…。
で、上記のコントローラーがBAFFALO製である事から、ハブもBAFFALO製なら動く確率が高いのでは?と。

用意したのは【BSH4U125U3BK】というタイプ。
バスパワーの4ポート仕様です。
目論見が正しかった?のかは分かりませんが、動作OKです。

と、忘れる所でしたがUSBメモリーを接続するポートも用意します。(接続図中のUSBハブ下側)
ミニファミコンには本体内にメモリーがあり、ゲームデータやセーブデータもそこに格納されるのが標準です。
しかしここにUSBメモリーを増設することで、各データ等をそちらに保管できるという話。
ただし、これにも相性問題が絡んでくるらしく…。
正直な所、自分はまだ成功していません。
今後の課題ですね。






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