アクリル板曲げヒーターの自作




別ページで掲載している“バウムクーヘン焼き機”の関係で アクリル板を曲げる加工について調べていまして。
曲げる機械(ヒーター式)が市販されていることは知っていましたが、
改めて値段を見てみると これがなかなかの高額商品。
さすがにあの値段は厳しいなと思いながら、なおも調べていくと
ごく安価に自作されている方が何人もいらっしゃる。
使用材料などの情報も充分。
これはもう自作しかないでしょう。

というわけで唐突に始まりました、工作のための工作シリーズ。
第一弾の今回はアクリル板曲げヒーターの自作でございます。
・・・なんて、大きく出てみましたが。
写真はほとんどないし、記事にするほどの内容もないしで、若干動揺中。

まあ適当に進めます。
構造は、先人達と同様のヒーター式。
材料は以下。

・台板(適度な大きさ・厚さの木の板。端材でじゅうぶん)
・アルミパイプ(今回は確かφ15だったような)
・パイプ受け(手すりとかに使われる受け金具)
・電熱線(60Wコンロ用だったような気が)
・耐熱ガラスチューブ(エクシルチューブとか呼び名は色々)
・ACアダプター(75W16V)
・スプリング(手持ちのを適当に)
・モール(別に無くてもいい)
・滑り止めゴム足(あったほうがいい)

あとは、配線、スイッチ、コネクタ、小型ケース、ネジ、等々。
ACアダプター以外の材料は、2000円前後で揃うのかな。どうだったかな。

一般的な素材としてホムセンで売られているアルミパイプは、だいたい直径で5mm飛びのラインナップ。
しかしDIY手すり用のパイプ(受け)部品は、13mm→16mmとか、ちょっとづつズレてる感じ。
完成写真のようにパイプをネジで固定するか、手すり用のステンレスパイプを使うか、ですね。
電熱線は、長さ、太さ、規格などの情報がバラバラで どれにすればいいのかわからなかったので、
とりあえず選んでみた物です。



耐熱ガラスチューブは、上の写真。
大きめのホームセンターや通販で入手可能。
スプリングは、強めがいいかな。
電熱線は温度が上がると多少伸びる、はず。確か。
なので、それを吸収するためのものです。

で、途中経過もなく とっとと完成写真を載せます。

アクリル板曲げヒーター 自作

実にシンプル。
右の端子・スプリング・配線の結合部分をクリップで固定してますが、まだテスト段階の写真のため。
電熱線の長さや電源の規格が確定したところで、完全に固定しました。
で、写真ではわかりませんが、電熱線は市販のを半分に切って2本通しています。
まあいろんなパターンで試してみての結果です。

実際、どんな消費電力なのかというと、電熱線1本の状態で抵抗値は18Ω位。
これを半分に切って並列に繋いだところ、最終的に4.7Ω位になりまして。
16V×16V÷4.7Ω=約54.5Wといったところでしょうか。
電流は、計算上は3.4A位流れる、と。
合ってますかね、これで・・・。
実際は160℃位が適温らしいですが、温度計が手元になく・・・。




で使い方ですが、曲げたいラインでアクリル板をパイプに直接当てまして。
この曲げ器の場合で、2mm厚のアクリル板なら約50秒〜1分当てれば柔らかくなります。
ヒーターに当ててる面側が曲げRの外側です。
ヒーターに当てたまま ぐい〜っと曲げていって、角度を調整しながら冷ませば、きれいなRに。
コツがつかめると、すごく楽しいですねこれ。

そんなわけで、市販のものよりはかなり値段を抑えて製作できました。






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