犬小屋の製作




今の犬小屋がオンボロすぎて いつ倒壊してもおかしくない状態なので、新たに作ることにしました。
で どんな感じにするか、と家族会議にかけたところ

「あんな感じのは出来るの?」

と、前に製作した“モルタル製ミニ小屋”を指しながら聞かれたものですから、

「出来らぁっ!」

と 叫びはしませんでしたが

「あ〜いいかもね〜。」

と余裕ぶって答えたところから この記事は始まるのでした。



そんなわけで木製モルタル平屋建ての犬小屋作りが始まったわけですが、まずは仕様まとめ。
前作の“モルタル製ミニ小屋”と同じ雰囲気で。
以上。

で 前回もそうだったんですが、小屋を作るならこれ!みたいなイメージがずっと頭の中にありまして。
説明が難しいですが 具体的には、背景には急峻な山々が連なったヨーロッパの片田舎で、
曲がりくねった石畳の通り沿いに建物が並んでいて、塗り壁から無骨に巡らされた木製の柱や梁が見える。

と、そんなイメージ。なんなんだ。
小さい頃観た映画とかアニメが深く印象に残っているのかもしれないですね。

そこで、どうせなら あのイメージがいったいどの地方の風景なのかを調べて、
細かいディテールなどの参考にしてしまおう!と考えまして。

〜検索中〜

で、わりとあっさりと見つかったのがこちらの風景。




フランスはアルザス地方のコルマールという街の写真で、有名な観光地なんだとか。
この写真のような建物はコロンバージュという木骨造の建築様式で造られていて、
やはり中世ヨーロッパの森林地域で盛んに建てられていたようです。

上記のリンクからいろんな写真を見ることができますが、どれもこれも心にグッときますね。
当然 行ったことはないし、縁も所縁もないんですが・・・。



とまあ、空想旅行から日本に帰って来たところで、イメージを膨らましてスケッチ描いてみます。
そしてベースとなる形まで加工したのがこちら。




猫が視察に来ましたが、残念ながらあなたの家ではないのです。
屋根は急な角度にして、疑似2階建てにします。
右面に小窓のような出っ張りがありますが、ショウウィンドウっぽくしてみました。



左が玩具店、右が日本の小物店、という設定で。
中の物はほぼ百均で揃います。

2階の表現はやはり出窓だろうということで、円形の出窓を作ってみました。



円形の鍋敷き?か何かを適当な幅に切ったものと、工作用のプラ板(曇り仕様)で。

出来たものを配置したのがこちら。



ん〜、やはり工作は楽しい。

ここからは木組み(木骨)の加工。

とはいえ本物の建築物のように構造的な強度は必要ないので、あくまで飾りつけのような感覚で。
で、どえらい日数と予算と労力をつぎ込んでできたのがこちら。





両面テープで貼り付けたい位置に仮固定して、内側からビス止め。
犬の出入りする入り口はアルミのアングル材をビス止めして補強。
鎖やらなんやらで擦れてしまうところなのでね。

ところで上述のキーワードで検索した写真を参考に設計しましたが、
ほとんどの家が1階の木組みは見えないんだな・・・。
とりあえず真似てはみたものの、どういう理由によるものなんでしょうか。

ここまで出来たらあとはモルタルを塗るだけなので、先に屋根を進めてみます。
と、思ったら写真がない・・・。

前回同様に屋根までモルタルを塗ると かなりの重量になってしまうので、
屋根は木材のみとします。
で、唯一 撮っていた加工途中の写真がこちら。



憧れの屋根裏部屋付き!
この後は、屋根全面にベニヤを短冊状に切ったものを張り付けていきます。
件の屋根裏部屋まわりが まあめんどくさい。
出来栄えは、また後ほど。

順番は前後しますが、空いた時間に小物を作ったりしてます。



ドアです。
既に色も塗り終えて、あとは取り付けるだけになってます。



こちらはランタン。
玄関前の飾りになる予定。
ランタン本体はガシャポンで調達して塗装。
吊り下げ部や鎖は百均で購入。
園芸や手芸のコーナーはお宝の山です。

上から謎のコードが出ていますが、当然このような結果に。



ランタンなんですから、光らせないわけにはいきませんな。
中のLEDは百均のUSBクリスマスイルミネーション的なアレをばらした物。
季節商品なので、時期がズレると売ってないことも。

本体の加工に戻ります。
前回同様べニアにビスを半分ほどねじ込んで針金を巡らしたわけですが、これがまた大変な作業。
今回は木組みを細かく作りこんだので、外壁を塗る範囲がとことん小分けになってしまったせいです

で、ひたすら外壁を塗りたくり。



まあとにかく難しい。
前回の経験値などどこへやら。
それでもなんとか全面を塗り終えまして。



長かった…。

お次は塗装に入るわけですが、まずはベースとなる壁から。



問題は色。
自分としては割と渋めの落ち着いた色パターンを提案したわけですが、
家族会議の結果 どうせなら明るい色の方がいいだろうって事になって、
それぞれが提案した好きな色を1色ずつ採用することに決定。

で、壁を塗り終えたら次は木骨の部分と、窓枠を。



写真の右下手前にある出っ張りは塩ビパイプ。
配線をここから通します。

そして、これらと同時進行で屋根の塗装もしたんですが、写真がありません。
で、その屋根と小物を取り付けて完成した状態がこちら。





小屋の中とスロープ部には柔らかタイプの人工芝を張り付け。
スロープ部は蝶番をつけて、角度を変えられるようにしてあります。

これで一応完成なので設置場所まで運搬するわけですが、当然、重い。
そこで安い平台車を購入して、イレクター部品をいろいろアレして、こんな感じの引き台車を製作。




これに載せて問題なく運搬成功。

この後、古い犬小屋の撤去、基礎工事(ブロック置くだけ)、配線工事などしてようやく完成。

犬小屋 自作

なかなかいい感じにできたと思います。
最初は恐る恐るだった愛犬さんも、今ではすっかり気に入ってくれたご様子。
よかったよかった。

犬小屋 自作

屋根は開くようになっています。
この三角スペース(まさに屋根裏部屋)に散歩用のリードなど、犬用品を収納します。


ところで ここまでの記事に“配線”という単語がちょいちょい出てきますが、
お察しのとおり、明かりが点きます。

犬小屋 自作

そりゃそうですよ。製作者が私である以上、点けざるをえないのです。
温かみのある色にしたかったので、色はオレンジ色を選択。
前回同様 ソーラー発電システムに規格を合わせてありますので、メンテフリーで点灯します。
あ、もちろん愛犬スペース側には光は漏れない造りになっております。

そんなわけで、なかなか大変な工程ではありましたが 良い物ができたと思います。
楽しかったし。

さて、次は何を作ろうか。







 お ま け

かなり前の日記か何かに古いラジコンをもらったからボディ作ってどーのこーの、って事を書きましたが、
こんな感じの出来上がりなのです。

ルパン三世カリオストロの城のFIAT500 スバル360 ルパン三世カリオストロの城のFIAT500 スバル360

FIAT500(カリ城Ver)風のスバル360。
FIAT500のボディが手に入らなかったので、似た感じのスバル360をそれっぽくしてみた、と。
で、こいつもしかして サイズがちょうどいいんじゃないか?と。
イメージ的にもヨーロッパの片田舎、って感じが合ってるような気もするし。
よし、並べて記念撮影してみっか!
どうせだから主人公(もちろん緑ジャケ)も並べようぜ!
と、どんどん一人で盛り上がっていった結果がこちら。

ルパン三世カリオストロの城のFIAT500 スバル360

この撮影のためだけにルパンフィギュアを探し回ったのは内緒の話。
まあ、うん、悪くない。と思う。

こりゃやっぱ、夜景での撮影もしたいよなあ。
せっかくだから、主役も変えてみるか。
と、さらに火が付いた結果がこちら

ルパン三世カリオストロの城のFIAT500 スバル360

この撮影のためだけに銭形フィギュアを探し回っ(略)
とりあえず、だめだな・・・。
スマホ撮影はどうにもうまくいかん。
そう、我が愛用のデジカメμ1030SWは、現在故障中なのだ。
だがまあまあ悪くない・・・よね?
またいずれ、再挑戦するつもり。

せっかく撮ったので、おまけのおまけ。

ルパン三世カリオストロの城のFIAT500 スバル360 ルパン三世カリオストロの城のFIAT500 スバル360
ルパン三世カリオストロの城のFIAT500 スバル360 ルパン三世カリオストロの城のFIAT500 スバル360

以上です。





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