給仕小屋の製作1



今の給仕小屋がオンボロすぎて 強風が吹くたびに屋根が吹っ飛びそうになる状態なので、新たに作ることにしました。
あ、給仕小屋というのは犬ごはんを置く場所の事です。
これまでは端材を簡単に組んだだけの 木造バス停(しかも屋根のみ)みたいな作りで、すでに限界を超えていました。

で新調するにあたって、どんな感じにしようか。
家族会議にかけるまでもなく「犬小屋と同じ感じで」と一任されたので、そのまんま作ってみました。
おっさんの手による春の新作、どうぞご堪能ください。



とまあそんなわけで木造モルタルの給仕小屋作りが始まったわけですが、
基本的に前回と同じ構成なので今さら特筆するべき所もないわけで。

とりあえず悩んだのは、“何を模すか?”ということ。
用途上 手前の一面は常にフルオープンにしたいわけですが、そんな建物って現実にあったっけ?

真っ先に思いついたのはトラックの配送倉庫。
トラックのケツを突っ込んで段差無しで荷物を積み込んでいくという、あんな感じ。
しかしどうにもトラックと建物のイメージが自分の中で折り合わず、ボツ。
それから冒頭でも触れたバス停。
これは自分の経験不足によるところが大きいのですが、そもそもバスを利用する機会がない人生を送ってきたので イマイチよくわからなくてボツ。
そして駅のホーム。
何と言ったら良いのか、ここでこのモチーフを使ってしまうのはもったいない、という謎の感情が湧き上がってボツ。

と、頭の中で形は出来てるんですがどうにもシックリこなくて、しばらく計画は停滞しておりました。
こんな時はフラフラとあてもなくいろんな所を彷徨ってみるのがよい方法。
で、セリア(百均)でこんな物を見つけまして。




背面にスイッチがあって、ONにすると白LEDがネオンサインぽく光る、というインテリア小物。
うん、ああ、これでいこう。

“屋外型の劇場兼シアター”

屋根付きの開放型舞台的なイメージというわけですね。
ここが決まれば、自動的に全体の構造も見えてきます。
一通りスケッチを描いたりして大まかな外観を決めて。
で一気に作業は進みまして、こんな状態に。




なんとなく全体の形がわかりますかね。
そしてこちらは加工途中の屋根。




3本の煙突を立ててみました。
これは百均のソーラーガーデンライト。




この手の改造や自作派?の方々にはお馴染みの品ですね。
前回の犬小屋では既存のソーラーシステムに規格を合わせて 電源はそちらに依存していましたが、
今回は完全に独立した照明システムを採用します。
で、これで光らせるのは最初の写真の看板風小物とこちらのライト。




実のところ、欲しいのはボディだけ。
舞台照明といえばスポットライト、ということで自由に角度を変えられる台座としての採用なのです。
中身はというと、こちら。




舞台用スポットライトであれば、様々な色が点灯しないと!という考えから、フルカラーLEDの出番となります。
これを上述のスポットライトの中身と換装しまして。




細かい説明は省きますが、中にLED固定用の基盤があるのでそこのLEDを交換するだけ。
スイッチは取り外して他の作品に流用する予定。
で看板照明に話を戻しますが、バラシてみると白LEDとスイッチだけ。
この白LEDはそのまま使うとして、問題は防水。
この看板照明の表面はずっと野晒しになる予定なので、フチ周りだけでも何とかしておきたい。




というわけで枠と白パネルの境目をぐるりと盛ってみました。
まあおそらく経年劣化で白パネルが割れる方が早いのでしょうけど・・・。
配線の都合もあるので、さっそくベースとなるべニア板に固定してみます。




とにかく水平になるように、という点だけは注意します。
この板を小屋本体に取り付けて、配線をちょっと進めて、という状態がこちら。




看板照明の左右一対とスポット照明一対をそれぞれまとめて、スイッチを付けました。
夜の光り具合があんまり眩しいようなら、いつでもOFFにできるように。




一応、回路図なんぞも載せてみます。

とりあえず、これで動いていますよ。
ソーラーパネルの発電量がそれほどでもない(詳しくは、他の方のサイトをご覧ください。)ので、
さすがに一晩中点灯できるほどの蓄電はできませんが、用途上かえって途中で切れてくれた方がいいかなと思います。




これが屋根裏に張り付けた基板箱。
標準のソーラーガーデンライトに内蔵されている緑色の充電池は100mAhで、どうにも少なすぎ。
写真の単三型百均充電池(1300mAh)に交換です。


次回からは本体の加工を進めていきますよ。



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