ビオトープの制作




管理人は庭に置いたフネで金魚を飼っているわけですが、ある日、とある事情からクサガメが我が家にくることになりました。
そこで これを 口実 機に、[植物+亀+金魚+あわよくばメダカも]という多層構造のビオトープっぽい何かを作ってみることにしました。

まずは容器探しから。
最下層の金魚用はいままで通りのフネを使うとして、何か良いものはないか・・・。
で、見つけたのがダイソーのケース。
写真は無いですが、大中小と揃っていて大・中用の蓋は別売りという素晴らしさ。
これでいこう。

次に段差をつけるための台が必要になってくるわけですが、未発表の方にある“ストラックアウト”とかボール用のネットとか、
塩ビパイプで作った作品をいくつかバラしたばかりだったのでジョイントが大量に余っています。
これを使って、台を組んでみることに。
足りない分をいくらか買い足して、ちゃんと寸法を決めて、実際に組んでみたのがこちら。

台

おお・・・。
ちょっと歪。色褪せてる。穴だらけ。
しかしまあ、これが思いのほかガッシリしている。
強度の心配はなさそうで一安心。
最終的には、全体をもう少し高くしました。
奥側に2ヶ所突き出ているのは、拡張のため。
ちょっと考えている事がありまして・・・。

そしたら次はケースの穴あけ。
以前のドラム缶風呂製作の時に使ったホールソーが再び活躍。

穴あけ

ここにバルブソケット+給水栓を、ゴムパッキンを挟みつつ固定。

台

簡単。
あとは いろいろと高さの調整をしつつこんな感じに。

仮

まだ仮設置ですが・・・。
左奥が第1層(植物用)、左手前が第2層(植物用)。
で、中央手前が第3層(亀用)で、その奥に第4層(濾過タンク)。
最後に右の第5層(金魚用)という構成。
欲張りか。

基本的にはどの層もオーバーフローした水を次の層に流し込んでいるだけ。
第5層から第1層へはソーラーポンプを使用して、晴れた日中のみ水が循環するように考えています。
既存のソーラーシステムに繋げば夜間も循環させることはできますが、それはまたいずれ・・・。
あと急な大雨による増水で金魚が流れ出さないように、第5層にもオーバーフロー時の排水口があります。

濾過タンクがこんな中途半端なところに来ているのは、金魚のためとポンプのため。
何らかの理由で、細かい砂や浮遊物が流れ込むのは、金魚にとっても良くないし、
ポンプの目詰まりの原因にもなるので、こんな中間にセッティングしてみたわけです。

濾過タンク

園芸用のネットを切り貼りして、3段階に分けてみた。
一段目には濾過ウールを詰めるとして、2、3段目に何を入れようか検討中。

次に、3層目の亀タンクの構成を考えます。
まずは亀の飼育に必要な情報を調査。
で、いろいろと調べた結果 底石は入れない方針でいくことにしました。
そして水深を深く取り、水の総量を多めに設定。
なにしろ濾過システムが24時間稼働ではないので・・・。

そして亀の生命維持に必須とされる日光浴。
そのための陸地が必要です。
で、余っていたパイプと在庫品のポリカ中空ボードでベースを製作。

浮島ベース

パイプの一番上側には空気の逃がし穴を開けておかないと、浮いてしまいます。
で、こいつに柔らかいタイプの人工芝を取り付け。

浮島完成

このくらい小さいサイズなら百均で手に入ります。
こんな感じで浮島の完成。

そしたら次は、水の撹拌について。
亀水槽はとにかく水が汚れやすい、という話なんですが。
しかし上でも書いたように濾過システムが24時間可動ではないので、水換えの頻度については注意するとして。
少しでも水が綺麗になれば ということで、今まで使っていたソーラーポンプで亀タンク内の水を循環させることに。

旧ソーラーポンプ

今は使っていないロカボーイの出口を少し切って、ソーラーポンプの出口に繋いだホースを通す、と。
隙間には濾過ウールを軽く詰めて、これを亀タンクの底に固定。
ホースの出口側はこんな感じに。

取水口

第2層から水が入ってくるポイントに少し太い塩ビパイプ(以降、取水パイプ)を固定。
亀タンクの底の方から吸った水を、この取水パイプに戻してやります。
取水パイプの底の方には切欠きを入れて、入った水は亀タンクの底から沸くように狙います。
このパイプの中に濾材を入れておくことで、晴天時だけでも水の濾過ができれば、という考えなわけです。

と、ここまで来てなんですが、陸地が少し高いかな。
陸地の高さは満水時(オーバーフロー時)よりも少しだけ高い状態に設定しましたが、
次の第4層との高さの兼ね合いもあり、排水口がちょっと高くなってしまって・・・。
今はまだ亀が小さいのでよじ登ることはできませんが、すぐに大きくなって手が届くようになるのでしょう。

その時はまたその時に考えるとしても、脱走対策は必要。
まずはこのケースの蓋(別売り)を購入。
この蓋のフチだけを切り出します。

蓋

そこに金網を乗せ、ちょうどいい位置にひたすら穴を開けます。
その穴に切った針金の末端を差し込み、動かないように裏で曲げていくだけ、という地味な作業を経てできたのがこちら。

金網

取水パイプが干渉するので、一部を切り欠き。
金網を張った後で切り欠くほうが、作業しやすい。

そんなわけで、途中経過がこちら。

ビオトープ 自作

肝心のソーラーポンプがまだ届かないのでなんとももどかしいのですが、とりあえずこんな感じに。

第1,2層

ビオトープの作り方で検索をかけて底石について調べたところ、赤玉土を使ったという人がほとんど。
とりあえず観賞魚用の底石を敷いてみましたが、どんな植物を育てるかによって入れ替えようと思います。
排水口にはカバーを付けたので、生体もOK。

第3層

全体のチェックの為に水を大量投入した直後の写真なので 島が水浸しになってしまいましたが、
普段はここまで水位が上がることはありません。
晴れているので、濾過用のポンプもしっかり稼働しています。

第5層

左奥に見えているのが第4層の濾過タンク。
そこから透明ホースで右上のシャワーパイプまで水を引いています。
右奥のがオーバーフロー時の排水口。
フネ奥側の空きスペースには、ソーラーポンプと何らかの植物を設置する予定。

とまあ割と理想的な仕上がりになってきましたが、果たして狙い通りにいくのでしょうか。

そんな感じでまた次回!








 ◆製作室へ戻る◆  PAGE2へ進む→