自立型タープ用雨どいの製作2
前回までの加工で全体の形は見えましたが、このままでは雨どいの端から水がドバドバと流れるだけです。
そこで、両端にフタ的な何かを付けたいところ。
何かいい方法がないかといろいろ探し回ったのですが、どうにもしっくりこない。
で、結局辿り着いたのがこんな方法。
そのまんま雨どいの末端部品。
これと、中継ぎ的な部品を細く切ったものでブルーシートを挟み込んで押さえつける、という力業。
見た目が何ともアレですが・・・まあ良しとしよう。
両側をこのように加工して、とりあえず端の処理は済みました。
今度はここにたまった水をホースで逃がしてやる方法を考えます。
でまたまた探し回った結果、これを使ってみることに。
やっぱり雨どい用の部品。
もうそのまま雨どいを使えばいいような気さえしてきますが・・・。
とにかく、ここにワンタッチでホースをつなごうという作戦です。
しかしビニールと固いプラ部品を接合する作業と言えば接着剤くらいしか経験してこなかったので、どうしたものか。
なるべくなら接着剤の使用は避けたいところ。
そこで、この部品の内側にシートを張り付けて強引にでも固定すれば水は漏れないんじゃあないか、という考えに至りまして。
で、まずはこんな形に切出し。
コネクタ部分だけあればいいのでね。
次に少し厚めのゴム板を用意し、同じ位置関係で両方に穴を開けます。
要は、この二つの部品でシートを挟み込んで固定しよう、というわけです。
こんな感じに。
次にシートの同じ位置に穴を開けます。
プラ部品が湾曲しているので、うまく合わせながら位置を決めます。
そして、大き目のワッシャを使って実際に固定してみたのがこちら。
調整途中の写真なので、まだしわが寄ってます。
なんにせよシートはコネクタ部品の内側に入れてあるので、理屈上は水漏れの原因にならないはず。
さらにシートに水を通す穴を開け、形を整えて固定した状態がこちら。
何というか、もうちょっと良い方法がありそうなもんですが・・・。
続いて、ここに繋げるホース部分を作っていきます。
材料は、余ったシートの端の部分。
ここを溶着で筒状に加工してみたいと思います。
まあ実際は市販のホースを使った方が確実なわけですが、
今回はこのブルーシート溶着方式でどこまで導水できるものなのか、試験的な意味もあります。
で、試行錯誤しながらも出来上がったホース部品がこちら。
銀色のハトメが元からついているもの。
切れ端を使ったのはこれが欲しかったから。
つまり、本体からダラーンと真っすぐ垂らすだけでは結局タープ内が水浸しになってしまうわけで、
このホースをロープか何かで吊って、排水口をなるべく遠くに引っ張りたい、と。
そのためのハトメなのです。
とはいえ元からあるハトメは4ヶ所で、これではちょっと少ない。
そこで、自分で穴を開けてハトメを付けてみることに。
これも今までやったことがないので、またもや経験値UPですよ。
で、いろいろ事情があって 使用したのは8mmのハトメ。
まずシートにφ7の穴をポンチで開けて そこを専用の工具で締めるわけですが、
ブルーシートだけでは薄すぎて締めることができません。
そこで、2mm厚のゴム板を用意して、φ10〜12mmの円盤を作って中心に7mmの穴あけ。
こうやってゴムワッシャ的なものを量産。
これを一緒に締めこんでしまう作戦に。
表&裏。
裏が・・・うーん・・・。
よく調べなかった自分もアレだけど、ハトメには両面とか片面タイプとかいろんな種類があって、
まあつまりは使い方によってちゃんと選ばないといけないって事ですね。
さて気を取り直して、コネクタ部分を取り付けます。
まあそもそもこれに合うような内径で作ってるので、つまりはピッタリです。
口をバンドで止めて、ここはOK
これを本体に接続すると、こんな感じに。
まあそりゃあこんな感じだよね、っていう感じの出来具合。
そんなこんなで、実際にタープに取り付けてみます。
なんだか見難くてすいません。
違うメーカー品に取り付ける場合は、その都度フレームのどこに引っ掛けるかを変えてやります。
横から見るとこんな感じ。
特に考えなしで取り付けると、左写真のように端末部品が傾きます。
右写真は、ややバランスをとった後ですね。
肝心のホース取り付け部分はこんな感じ。
今回はテストなのでホースはぶら下げたままです。
というわけで、実際に水をかけてみました。
ブルーシート部分の防水力は、当然ブルーシートの性能そのままです。
接合部分からの漏れは、今のところ無し。
どのくらい永く使えるだろうか・・・。
気になるホース部分の防水性能ですが、やはり溶着部分から水が漏れました。
漏れるというよりは、じわりと染み出す感じ。
溶着コテの形状がギザギザ形状であることと、溶着時にほんの少しでも長くコテを当てすぎると溶けてしまうので、
そのへんが積もり積もって染み出してくるようです。
とりあえずこの雨どいホースに限っては 溶着辺が必ず上側に来る(ロープで吊るから)ので問題にはなりませんが、
貴重な実験結果が得られました。
最後に、収納時はどうなるかというとこんな感じ。
頭でっかちになるのは仕方ありませんが、問題なくタープの収納袋には収まります。
重量も気になるほどではありません。
とまあそんなわけで、現状は問題なく使用できそうです。
あとは夏のキャンプで長時間使用した場合の検証を行えば・・・と言いたいところですが、
それは大雨が長時間降ってくれと願うのと同義なわけで、ちょっと勘弁してもらいたいところ。
要するに、これを使う必要がないのが一番良いということですね。
さて、次は何を作ろうか。
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