サス+ステア+αに挑戦(12)




さて いよいよ大詰め。
まずはギヤカバーを作ります。
実はかなり不安な部分。

第2弾をご覧になった方はお分かりかと思いますが、
シャーシの大部分を削ってしまったが為にギヤが剥き出しになる部分が多く、
そのままでは“オイル撒き散らし車”になってしまう事必至であるが故に、
それを阻止するカバーを着けよう、という加工なのです。

とりあえず、ピンクギヤ周りのカバーを作っていきます。
リヤ側。

ピンクギヤカバー

そしてフロント側。

ピンクギヤカバー

前回同様、ナローレストンスポンジタイヤの台紙を切って使います。
今回は両面テープ貼り。
本体への張り付けはステッカーの切れ端。
どこまでもミニ四駆パーツのみを使用していきます。

続いて、その他の部分。
が、正直これが難しい。
カバーを着けたい部分は各所にあり、なおかつ可動部の動きを阻害しないという制限付き。

どう考えても“紙”しかなくて。

結論として、こんな形。

フロントギヤカバー

部分ごとではなく、もうフロント周辺を全部覆っちまえ、と。
作り方は以下の感じで。

製作中

覆いたい部分ごとに 差し込む形の形状を切り出していき、それらをテープで繋いで1枚の型紙とする。
車体に嵌めこんで足りない部分を確認し、紙とテープで継ぎ足す。
また車体に嵌めこんで、干渉する部分をカットする。
この作業の繰り返し。

形が決まったら、ちゃんと作図して切り出し、嵌めこんでチェック。
干渉部分や隙間がないか確認して、図に反映する。
さらにこれらを繰り返して、型紙の完成。

これが型紙

完璧とは言い難いですが、まあまあまあ・・・。

実際に車体に装着すると、こうなります。

ちょっと下から

風の抵抗まるで無視。
もっと技術があれば、斜めにしたりジャバラ風に折ったりできるのかも。
まあこんなもんで上等としよう。

あとはミニ四駆パーツに使われている紙(説明書とか)の表側だけ塗装して、型紙に合わせて切り抜き。
こんな感じに。

カバーの完成

両面塗装しちゃうと、何の紙か証明できないのでね。
今回はアバンテの組立図を使用。
型紙はCADソフトでデータ化して、直接印刷しました。
最後に固定方法ですが、メンテナンスの為に着けたり外したりしたいので
小面積に切った両面テープを2ヶ所つけて、サスユニットの底面に貼りました。

続いて、ボディの加工に移ります。
車両本体にあれだけの機構を取り入れると重量がかさんでしまうので、せめてボディは軽いものにしたいところ。
さんざん悩んだ挙句、第2弾と同じくアバンテのクリアボディに決定。
固定方法も同じで。

マウント用

塗装は苦手分野なのでスプレーの単色塗装で終わり。
余計な部分を切り飛ばして、こんな感じ。

ボディの切り出し

いやこれ切るの難しすぎるでしょ。
どうやってんの皆さん?!

まあとにかく必死に形を整えまして、中央部も切り抜きました。

中央部切り抜き

1か所、盛大にミスって切っちまいました。
で、白メッシュ貼り。
目的は、モーターの冷却。
効果があるかどうかは怪しいもんですけどね。

次に、車両本体に合わせながら干渉するところをカットしていきます。
そして位置が決まったら、固定用の穴をあけ・・・。
あけ・・・。
メッシュの所に来てしまいました・・・。

まあどうにもならないので、メッシュ部で固定することにします。
メッシュとボディとは両面テープで固定していましたが さすがにそれでは弱すぎるので、
最後の段階で 接着剤で補強してあります。

あとはステッカーとかいろいろ貼ってみたりして、最終完成形がこちら!

ミニ四駆 サスペンション ステアリング ワンウェイホイール 自作

さあどうでしょうか!
なんか、覆面レスラーっぽくて良いなあ。
第1弾、第2弾よりもスマートになった!はず!
細かく見ていくとアラが目立つので、見ないようにします。
ま、まあ あくまで試作車ですから・・・。

あ、忘れてましたがローラーは適当です。
実際にコースを走らないとわからんので・・・。
脳内シミュレーションでは、ステアを切る以上、コーナリング時は確実にイン側が浮き上がると思いますが・・・。

とりあえず、他の角度からも。

ミニ四駆 サスペンション ステアリング ワンウェイホイール 自作

ミニ四駆のサスペンションとステアリングとワンウェイホイールを自作

ミニ四駆のサスペンションとステアリングとワンウェイホイールのマシンを自作

ミニ四駆のサスステアワンウェイマシン自作

そしてなんと今回は、動画も用意してみました。
コースの走行映像ではありませんが、こんな感じだよ、って事で。



一応、これで完成となります。

まだコースを走らせてもいませんが、ちょっと総評をしてみましょうか。
まず音がうるさいです。
不整脈も出てるし、ステア機構も暴れて安定してません。
これは加工・組み付けの精度が出ていない事に加えて、追加・修正を重ねていった結果かと思います。
あと、ステアユニットにニュートラル復帰機構を追加した方がいいかも。
まあ正直、とりあえず、これでは遅い。
上でも書いたようにあくまで試作車なので、今回の一連の加工を基にして 組み付ける順序、精度が欲しい所、
同時加工が必要な所、強度が不十分な所などを全てまとめた上で“標準機”を作る、と。
それでようやくスタートライン。
そこから精度を高めていければ、十分に戦えるマシンになるのではないかと。
そんな手応えを感じた第3弾でありました。

さて、ここまでご覧頂いた皆様方へ。
ミニ四駆には、まだまだ先があります。
せっかくこんな面白いアイテムがあるんだから、どんどん型破りなマシンを作って行こうじゃありませんか。

とまあ、そんなこんなで!

サスペンション&アクティブステア&ワンウェイホイール搭載機 J3型 完成です!

ついでに記念写真。

J2型・J3型 ツーショット






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