サス+ステア+αに挑戦(8)
今回はフロントステアバー製作編です。
第1弾、第2弾を読んで下さった方はお分かりでしょうが、
可動式のフロントバンパーを作ろうって話です。
で、前回・前々回とも、かなり前方に張り出した構造をとっていた訳ですが、
スロープ入り口でバンパー底面を擦ってしまうという重大な欠点がありまして。
まあ、あれはあれで色々と考えた末の構成なんですが・・・。
(詳しくは、そっちの記事をお読みください。)
何にせよ、今回はまったく新しい構造で勝負していきたい所存です。
しばし部品の余りやらミニ四駆のカタログやら眺めて、アイデアを搾り出すこと数日。
ようやく何とかなりそう感が高まってきたので加工を進めてみます。
まず用意したのはFRP強化マウントプレートセット。
写真がないので分かりにくいですが、弓形FRP板のことです。
それを、こんな感じに加工。
写真上側には もともと凸型の出っ張りがありますが、
そこをFRP板の幅が一定になるように滑らかに削ってしまいます。
機能的にも、ここは強度を必要とする部品なので2枚重ねで作ります。
続いて用意したのは、スーパーXシャーシ FRPマルチ強化プレート。
それを写真のように切ります。
で、形を整えるわけですが、この後の写真がないわけで。
諦めて次へ行きましょう。
今度はFRPマルチワイドリヤステー。
惜しまずにどんどん切っていきます。
で、形を整えるわけですが、これまたこの後の写真がないわけで。
諦めて、シャーシに組みつけてしまいます。
それがこちら。
写真中の@はシャーシ。
上面が斜めになっているのは第一弾でも書いたとおりです。
これまでは それを水平にする為にローラー角度調整プレートを挟んでましたが、
今回はその上面を削ることで水平な面を確保しました。
この方が楽です。
というか、もっと早く気付けよ・・・。
AはスーパーXシャーシ FRPマルチ強化プレートの加工品。
フロントステアバーの下部受け面になります。
Bは今回の要。
MSシャーシ用ギヤベアリングの上下を、ベアリングローラー用スペーサーで挟んだもの。
そしてCはFRPマルチワイドリヤステーの加工品。
フロントステアバーの上部受け面です。
少し斜め上から見ると、こんな感じ。
まあ要するに、AとCの間にステアバーを挟みこんでベアリングで左右に滑らせよう、と。
とりあえずそんな感じということでご理解ください。
で、下部受け面の接地面積は少ないほうが動きやすいだろうと考えて、試しに次の写真のような加工をしてみたり。
穴を少し拡げてスペーサーを接着してみたのですが・・・。
これだとステアバーがバタついて安定しないので、結局ボツ。
何も付けないでも十分スムーズに動いたので、余計なことはしない方がいいようです。
このフロントステアバーは できる限り捩れないようにしたいけれども、
スライドさせるためには ある程度のクリアランスが必要という、悩ましい部分でもあります。
ただ正直、コースの壁自体が薄くて常に撓んだり歪んだりしてるので
コンマ数ミリとか調整したところでどうなんだ、って思うわけで。
まあとりあえずステアバーの厚みとか測ってみましょうか。
FRP2枚重ねで接着して、厚みは3.2mm。
上受け面と下部受け面の間に挟んでいるベアリング&スペーサーx2の合計厚みが4.5mm。
つまり隙間が1.3mmもあるので、このままではガタガタです。
ステアバーを厚くするか、隙間を薄くするか。
加工が簡単で確実な方法がいいなーというわけで、後者を選択。
まずは下側。
そして上側。
いずれも、赤線から内側(車体側)を薄く削ってあります。
ただし あまり薄く削りすぎても強度が不足するので、
穴部分を皿座繰りのように加工してあります。
スペーサーが丸くなっている点を利用して、
食い込ませるようにして寸法を稼ごうという作戦であります。
現物合わせをしながら少しずつ薄くしていって、スムーズに動きつつも
ガタガタしない、そんな寸法を探っていきます。
厚みが決まったら、さらにもう一枚用意します。FRPマルチワイドステ―。
中央の長穴を利用します。
スペーサーとMSシャーシ用ギヤベアリング、スペーサーで長さを調整しながらこんな感じに。
これをどうするかというと、この写真のように。
上側部品に現物合わせで穴を開けて固定。
少し下からのアングルで。
余計分かりづらいですかね。
フロントステアバーをはめ込んで、最終的にこんな感じに。
車体側の2つのベアリングに押し付けるように、3番目のベアリング位置を調整します。
割と強めに押し当てる位が良いです。
それから、フロントステアバーの角はしっかり面取りしたほうが良いです。
というわけで、ベアリングの3点でフロントステアバーを固定して、左右にスライドする構造だよ、
というお話でした。
でまあ写真で見るとイメージが伝わりやすい、と思いたいのですが、
なぜ直FRPでなく弓形FRPを使用するかというと、フロントローラーが壁に当たった時に
後ろに向かって掛かる力を効率よく内側に向ける(ステアバーを押す方向に向ける)ことができる
・・・はず・・・
えーと、言いたい事が分かっていただけるでしょうか。
ベクトル図でも描ければベストなのですが。
まあいいか。
裏側から見ると、こんな感じに。
下側受け部品の中央部をU字に逃がしてあるのは、ネジ頭が干渉するせいです。
そんなわけで、ローラーを仮組みしてみました。
非常にスムーズにスライドしますよこれ。
あとはこれを、フロントステアユニットにどう連動させるか・・・。
まだしばらくの間、お付き合いください。
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