サスマシン+αに挑戦(1)




さてさて 若干の間をあけまして、第2弾の製作に突入いたします。

今回のマシンは、タイトルにもあるように サスペンション搭載機!
さあどうなることやら・・・。

とはいえ今回はゼロからの開発ではなく、
ミニ四駆改造日記さんのサイトに掲載されているサスマシンをベースとさせて頂きます。
今回の製作でひたすら実感したのですが こちらのサイトのように製作例が示されていると、
自分のようにあまり時間を確保できない人間にとってはものすごく助かります。
大感謝です。

さて、最初にベースとなる車の選定から。
検索すると色々と出てきますが、車種や発売時期によってシャーシの材質が細かく違うようで。
その材質ごとに強度やら何やら特性がありますので、それを参考に選びます。
タイプはMSで。
で、今回の種車はこれ。

AVANTE Mk.3 AZURE CLEAR SPECIAL

いやー、かっこええなあ、アバンテ。

さっそく実際の加工に入りましょう。

ミニ四駆改造日記さんのサイトでは フロント側のみの製作例を書いておられますが、
今回はリア側から加工してみようと思います。

で、いきなりスプリング部分を飛ばして まずはサスユニットの作成を。
書かれている通りの素材を用意して、素直に組んでみます。

サスユニット部品

こんな部品を、

サスユニット(リア用)

こんな感じで。
なるほどなるほど。
あ、この先全てのネジ止め部分についてはスプリングワッシャ(以降、SW)を挟みます。
振動による脱落防止のためです。

でまあせっかく作るわけですから、既に認知されている問題点については改良を施し、
さらに先へと進んでいこうじゃあありませんか。


問題1:軸受け部分の消耗、抵抗

シャフトの通っている部分がアルミ素材そのままなので、回転時の負荷になる事と
長期の使用ではアルミが削れてしまう可能性が高い事。

問題2:捩れに弱い

ミニ四駆の構造上、左右のタイヤは1本の軸で繋がっているため、
今回のようなサスユニットでも左右の捩れには対応できません。
例えば、ジャンプ後の着地時に右前輪が最初に接地すると、
ユニットの緑ギヤの軸(以降、サス軸)に負担がかかる。
最悪、ユニット自体が歪んでしまい、レース中は元に戻らない、と。

これらを解消してみたい所存であります。

まずはその1の対策ですが、方法は色々と考えられます。
今回採用したのはアルミプレートへのはめ込み。
620ベアリングをローラーワイドマウントの板にはめ込んでしまおうと。
で、いきなり結果がこちら。

改造プレート

以下が実際の工法。

まず、穴位置を決めます。
製作例で使用した穴を広げて使う事はできません。
端に近すぎて、穴が切れてしまうためです。
プレートのなるべく中心で、サス軸とシャフトの軸のピッチを守った位置。
そこにΦ5.9の穴を開けます。

プレートに穴あけ

で、ここに外径Φ6の620ベアをはめ込むわけですが・・・。

直火焼き

炙ります。
豪快に。
自身も今回初となる焼きバメ(っていう名称でいいのかどうかは知りませんが)工法で。
アルミを膨張させて、熱いうちにはめ込んでしまえ、って事です。
実際、アルミでもこんな方法を使っていいのか、歪まないのか、
温度はどの位か、どの位の時間炙るのか、下穴径は適切なのか、などなど疑問は尽きません・・・。
まあ何事もやってみないとわかりませんよ。
と、素人故の強みで突き進みます。
時間的には1分半から2分位でしょうか。
620ベアの上に乗せると、僅かにのぞく感じになったではありませんか。
で、歪まないようにハンマーで優しく叩いてやると・・・。
その結果が上記の写真です。

正直、熱で膨張して穴径が広がったというよりは、
熱で柔らかくなった所を叩いて入れた、と言えなくも無いことも無いような気がしないでもない、位の微妙さ。
とはいえ、割とすんなりと入ったので、まるっきり膨張してないわけでもないようです。

でまあ いつもいつもいつもいつも書いておりますが、この状態になるまでに
かな〜り失敗を繰り返しております。
下穴が広すぎたり、穴が破けたり、アルミが曲がったり、
ピッチが広すぎてギヤが噛み合わなかったり。

ピッチ遠すぎ

ああもう。
近隣のお店でローラーワイドマウントセットが品薄になったりしたのは私のせいかもしれません。
申し訳ない。

まあまあ そんな紆余曲折を経てようやく加工できたこのプレートを組んで見ますと、こんな感じに。

改善

で、ここで 問題2の話に移りますが、さらなる平行度が必要になってしまいました。
ベアリング式にしたことで、少しでも捩れてるとスムーズに回らないわけです。
そんなわけで 対策という程でもないのですが、次の写真のようにしてみました。

新型ユニット(リア用)

スムーズに回る位置を探りながらゆっくり締め付けます。
製作例では30mmビスを使用となっていましたが、25mmでも良いかと。
サス軸は締める事はできないので、ネジの脱落防止としてナット2枚のSW挟み。
なかなか良い感じに仕上がったと思います。

続いてセンターシャーシの逃がし加工を。
フロント側の写真を参考に、実際にユニットを当てながら削っていきます。

逃がし

だいたいこんな感じに。
上述のサス軸用ナット部分を、製作例よりも多めに逃がしてあります。
ユニットがずれない様にベアリングローラー用スペーサーを間に挟んでいます。
このベアリングローラー用スペーサーですが、何かと使えるので持ってて損はないかと。

次にリアシャーシの逃がしですが、こんな感じに。

リアシャーシ

少々逃がしすぎ。
実際、また作り直してたりします。

ギヤカバー

さらにギヤカバーの逃がしを。
これもまた作り直したりしてますが、また後で。

そんなこんなで組んでみると、上の写真の逃がし方ではまだ足りず。
影響ない範囲で、こんな加工もしています。

リアシャーシ

でまあ組んだ後の写真が無くって申し訳ない。
要は、ちょっと出来がイマイチだったのでセンターシャーシ、リアシャーシ、ギヤカバー
全て作り直しているのです。

お次はフロント側の加工となります。
次回をお楽しみに!



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