ミニ四駆の世界に挑戦(1)
今回はミニ四駆ネタでございます。
ある日、(省略)いろいろあって息子殿がミニ四駆を気に入ってしまいまして。
あー…、思えば最初に買ったミニ四駆はホーネットJrだったなあ。
しかし田舎すぎてコースとか無かったからそれっきりで。
漫画やアニメの類は 一度も見たことがない位。
そうかあ、あれからもう25年も経っ(省略)
でまあ最初は見ているだけのつもりだったんですが…、やっぱりこうあの、
電池とモーターで走る姿…あれ……久しぶりに見た時…
なんていうか……その…下品なんですが…フフ…………
血が騒いじゃいましてね…………。
とまあそんな訳で、ミニ四駆を組んでみました。
割と本気で。
題して!
〔 大人気ない大作戦2011 〕
〜ミニ四駆初心者がどこまで行けるのか?!〜
○開発コンセプト
・公式なレースに出られるような構造で。(レギュレーション違反しない)
・オリジナリティ溢れるマシンを目指す。
・なるべく安く。
・真面目に作る。
そんな感じで。
で、なにしろミニ四駆界の現状について全く知りませんので、まずはお勉強です。
どうやら巷では、井桁とかいう構造が主流とのこと。
ベアリングのローラーとか。はー・・・。
まあ そんな方達と同じ事をやったって勝てるわけありませんで。
色々と脳内会議が催された結果、能動的なステアリング機構を主軸に作ろう!
という声明が出されました。
元々 ミニ4駆がコース内でどうやって曲がっていくのかといえば、
左右に取り付けられた ローラーと言われる部品でムリヤリ壁に沿って
走って曲がるわけで、これが大きなロスになっているのだろうと。
当然、そのロスを少しでも軽減しようと いろんな研究開発が成されて
現在のトップミニヨンカー(注:速いミニ四駆を作る人の意)たちがいるわけで。
いきなりの新人が挑んでいくには、ここに付け込む隙があるのではと。
そんなわけで、次にミニ四駆界のステアリング事情について調べてみましょう。
〜 Google先生の授業中 〜
・・・なるほど。
もう既に何人もの先駆者がいるようですな。
しかも別売り部品として ステアリングシステムなどというオプションが
販売されているではありませんか。
だがしかし“使えない”“弱い”“速くならない”など、軒並み低評価。
いいですねぇ〜、こういうオプションは大好物です。
写真やネット上の資料で検討する分には、何とかなりそうな気がしない事もなくは無い、事もない。
ぐらいの微妙さ。
これを使ってみましょうか。
田宮の公式レギュレーションの中に、ミニ四駆シリーズ用のパーツのみ使ってヨシ!
なんて項目がありますので。
で、ベースになる車種を選ぶわけですが、ステアリングシステム対応の車種が限られておるようで。
具体的にはVS、TZ、TZ−Xシャーシ車のみ。
アバンテMk.U かっこええのになあ・・・。
フロント周りはステアリング搭載するためにはスッキリしてた方が良いのでしょう。
というわけで、
とかカッコイイじゃないですか。
これでいきましょう。
とっとと組み上げて、ノーマル状態。
これがどのように変貌していくのでありましょうか。
で、改造前にギアとかモーターの慣らしをしておくのがセオリーのようですが、
今回はギアの慣らしだけちょこっとやりました。
詳しい方法は、他の方々のサイトを見て頂いた方が正解でございますよ。
早速 本格的な改造に入るわけですが、まずはこれ。
こいつを装着してみましょう。
なんせ、構造がまだ良く分かってませんので。
まずシャーシ側がこんな感じで・・・。
こんな部品と、
こんな部品を、
この順番に組んでいって、
こんな状態に。すげぇ。正直、田宮さん凄すぎる。
これでようやく構造が理解できました。
で、これが素組みの状態なわけですが、このシステムはピボット軸の傾きにより、
受動的にステアを切る(かも)という仕組みでありまして、
(詳しくはGoogle先生へ!)
このままじゃ使い物にならないわけです。
今回これを、ローラーと組み合わせて コーナーに沿ってステアを切るようにしてしまおうというわけだ。
他にも情報として、
このへんが弱すぎるらしい。
何か対策を練りましょう。
さて、まずはシャフトの受け部分を620ベアリング(だったかな?)に変更です。
写真のような感じに加工。
もともとこの部品は、車体側の出っ張りをシャーシの軸穴部分に突っ込んで芯出しをしているので、
この加工をすると芯が狂う可能性がありますので注意が必要。
位置をしっかり合わせて、シャーシに接着。
ちなみに これを使ってます。
んで接着後がこちら↓。
・・・・・・。
後輪もやってしまいました。
人間、勢いが大事ですよ。
当然、そのままでは装着できませんので、色々カットしてます。
さて次のステップとして、どうやって稼動させるかを考えなければいけません。
いろんな方法があるわけですが、まずはFRPをこんな形に。
そして接着。
前述のとおり、この部品はアームを繋ぐ部分とアーム部品そのもの が強度不足で
破損したり走行中に外れたりと低評価。
こうしてFRPを貼り付ければ どうにかなるんじゃないの?と。
で具体的にどうやってローラーと連動させていくかが問題なわけですが、
いろんな部品をざっと漁ってみたところ、こんなのが。
まあこれも効果が微妙なパーツということで、ちょっと前までは不遇な扱いを受けていたようです。
これ使ってみましょう。
で、ポン付けしてみまして・・・。
公式には 全長165mm以内、全幅105mm以内、全高70mm以内と決められているので、
一応 測りながら組んでみます。
かなり後ろへ出っ張ってますが、とりあえず形にしたいので このまま進めましょう。
FRPを削ってこんな部品を用意しました。
これらを組み付けて、このとおり。
こんな感じに連動させます。
ちなみに今回の製作でネジ止めしている全ての部分には、必ずスプリングワッシャを挟みます。
振動による脱落防止と言うことで。
でまあ いつものようにサラッと結果だけをお送りしていますが、
ここまで辿り着くには すんごく時間がかかっております。
あっちを削り、こっちを削り、組んではバラシて、ネジ頭からワッシャの厚(省略)。
ところで このスライドダンパー、中央にスプリングを入れる部分があるのですが、
今回の改造でもちゃんと仕込んであります。
直線コースを走る時に あっちこっち向いてはマズイので、
コーナー時以外は まっすぐ前を向かせるのに必要かな、と。
ただ、付属のスプリングが ソフトとハードの2種類あるわけですが、
ソフトのほうでもまだ硬い・・・ような・・・。
おそらく、殆ど動かないような気がします。
まあ後輪側はオマケという事で・・・。
・・・。
気を取り直して、全長を測ってみたいと思います。
ローラーは、手元にあったものを適当に付けてみましたが・・・。
とにかく、この範囲に収まるようにしなければ。
といったところで、フロント側に移りたいと思います。
フロント側はイチから作っていこうという事で、余分と思われる所をカットします。
で、こんな感じに。
このへんまでは脳内設計図どおり。
横から見ます。
ここで利用したシャーシの穴、この上面は水平じゃありませんで。
ローラーに角度を持たせるためですね。
こんなのを挟んでみました。
いつの間に買ってたんだろ・・・。
これで(なんとなく)水平になりました。
さてさて、ここからが問題。
まずはこんな部品を作ってみました。
FRPの板に、スライド・ワイドローラーステーセットのE1部品を接着したもの。
何かに使えるかも、と思って買っておいたのですよ。
何故 これを使ってリア側と同じような構造にしなかったかと言うと、
このステーのように横にスライドする機構だと、壁に接触した際に 接触した部分(ローラー)が
後方へ持っていかれて うまくステアしないのでは?という脳内シミュレーションの結果なのです。
要は、ローラーがスライド機構の支点よりも前に出てることが重要なのだろうと。
こんな説明じゃわかんねえよ!という声も聞こえますので、とっとと先に進みましょう。
このように組みます。
高さの調整に苦労してます。
アルミと緑色のスペーサー、真ちゅう部品はネジで締め付けてあって全く動きません。
回転するのは、先に作った部品のみです。
コーナー時は、ここに一番 負荷がかかると予想されます。
この部分にガタがあると ローラーがグラグラするし、挙動が安定しないはず。
スムーズに動くようにしつつ、ガタつかない。それが理想です。
そんなにうまくいきませんがね。
ちなみに先述の部品ですが、出っ張り部分を削って丸くしてます。
タイヤに干渉したせいなのですが・・・。
正直、この段階ではまだ タイヤの径を決めかねていました。
小径と大径、どっちがこのシステムに合うのか・・・。
先を続けましょう。
次に、左右のアーム部分を繋ぐ部品を作ります。
これが無いと、左右のアームの動きが連動しませんのでね。
で、そこらにあった適当なローラーを仮に装着してみまして・・・。
装着・・・高さが・・・。
・・・。
できた。
もはやパズルの領域。
とりあえず動きが見たくて、タイヤなどを仮組みしてみます。
おおっ?!
おおおっ?!?!
・・・。
ああ・・・まあ、うん。
えーと、こんな感じか?
正直、微妙。
気を取り直して、寸法を測ってみましょう。
・・・・・・・・・だめじゃん。
まあ何事も、最初からそんなにうまくいくわけありませんよ。
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