クリスマスイルミネーションの自作3




前回同様にLED発光チューブの制作編ですが、今回は別の作り方。
LEDを大量に用意し、イチから作ってみよう、と。
自分の好きな色や好きな仕様を選べるのが自作の利点なわけで。
今回は、秋月電子さんで見つけたこいつを使って、5m級1本を作ってみます。

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3mmイルミネーションフルカラーLED。
10本入りで500円と少々値は張りますが、作ってみたい欲求には勝てず。

自己発光タイプLEDというのは LEDの中にチップが内臓されていて、
別に回路を組まなくても 電源を繋ぐだけで点滅するという品物です。
で、当然 個々の性能が違うので、点滅速度などはバラバラだという事を承知の上で制作します。

まずはケーブル作りから。
考え方としては、LEDをはんだ付けする部分だけケーブルの被覆を剥く、と。
そんなケーブルが市販されているのか、はたまた専用工具が存在するのか。
まあ調べるのもめんどくさかったので、こんなものを作ってみました。

被覆剥き専用治具

バルサ材を組んで、カッターの刃を接着しただけ。
手前に伸びている部分は長さの目安用です。
中央の溝にケーブルを嵌めて、マイナスドライバーでグイグイ押してやる
(ケーブルの向きを変えて2〜3回)と・・・。

被覆剥き

こんな感じに。
あとは手で被覆を取ってやります。

他のチューブに揃えて 1球ごとの間隔を100mmにとり、50球で約5mを目指します。

被覆剥けた

プラス用とマイナス用で2本を製作。
正直、疲れた。

で、ケーブルが出来たら次はLEDのはんだ付けです。

はんだ付け

1球ごとに収縮チューブを入れるのを忘れないように注意。
とりあえずプラス側を先に全てはんだ付けして、次にマイナス。
全部つけたら、収縮チューブで締め。
そんな感じで加工します。

次に、LEDに拡散キャップを被せます。

拡散キャップ

付けるか付けないかは、LEDの仕様や製作者の好みで。
一応、それぞれの違いを写真に撮ってみましたが・・・。

比較・・・

やっぱりうまく撮れませんで。
まあ、光り方の違いはわかるかな、と。
赤も青も、右側がキャップ使用時です。

で、ここまでの加工が終わった状態がこちら。

加工途中

そしてこれを、前回同様の方法で透明ホースに通します。

防水加工

前回の市販品流用時は内径10mmのホースに通すのも苦労しましたが、
LEDケーブルが思いのほかスマートにできたので、内径9mmのホースに通してみました。

これで完成〜。

さっそく点灯してみましょう。

クリスマスイルミネーション自作

クリスマスイルミネーション自作

クリスマスイルミネーション自作

まあ実際、どんな感じで色が変化するのか写真ではわかりませんやね。
というわけで、動画も用意してみました。



さあどうでしょうか。
なかなかいい感じに光ってます。

で、上の方で書きましたが、個体差があるので点滅周期がバラバラ、ってやつ。
その割にはきれいに並んで変化しているじゃないかと思ったあなた。
これ実は、周期の早い順に並べて繋いでいったのですよ。
20球位ずつ点灯しては、順番に並べ替えての繰り返し・・・。
なので、この写真や動画は電源繋いですぐの状態なのです。
じゃあこの後どうなるのかと言ったら、当然のごとく数分でバラバラ。

クリスマスイルミネーション自作

というオチでした。
色の変化を綺麗に制御するには、それなりの用意をしてやらないと無理なのですよ。

まあ何はともあれ、これにて終了。
あとは毎年、ちょっとずつ作り足していこうかな、と。



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